オペルが創業。レガシィRSが10万kmスピードの世界記録を達成!【今日は何の日?1月21日】

■世界記録を達成したレガシィはWRCでも優勝!

1954年の1月21日、世界初の原子力潜水艦「ノーチラス」が進水しました。潜水艦の動力としては、原子力とディーゼルエンジンの2種があり、原子力潜水艦の最大のメリットは長期間潜水できることです。現在日本が保有する潜水艦はディーゼル式で、原子力潜水艦を保有しているのは米国、中国、ロシア、イギリス、フランス、インドの6ヵ国に限られます。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

1863年1月20日、ドイツの自動車メーカー、オペルが創業。創業者アダム・オペルは、ミシンメーカーから始め、その後息子たちが自動車製造に進出しました。順調に滑り出し、ドイツの高級車メーカーとしてその地位を築きましたが、その後は幾度の経営危機によって紆余曲折があり、GMの資本を受け入れることになりました。1990年代頃からコンパクトカーメーカーとして名を馳せていましたが、2017年にPSAの傘下に収まりました。

そして1989年1月21日は、スバルの「レガシィRS」が10万km耐久走行の平均スピードの世界記録を樹立した記念すべき日です。

1989 10万m耐久レガシィRS
1989 10万m耐久レガシィRS
1989セダンRS
1989セダンRS

レガシィは、「レオーネ」の後継として開発され1989年の2月1日に発売されました。そのデビューの1ヵ月前に、レガシィRSが米国のアリゾナ州フェリックスにおいて10万km耐久走行で平均速度223.345km/hを達成し、当時の世界記録を樹立しました。燃料補給やメンテナンスなどのロスタイムを含めた19日間の平均スピードです。レガシィRSは、新開発のDOHC16バルブ水平対向2Lターボ・エンジン(EJ型)を搭載して220PSを超える最高出力を発揮しました。

1989水平対向2Lターボ
1989水平対向2Lターボ

栄光を手にしたスバルレガシィは、高性能エンジンを搭載した4WDセダン/ステーションワゴンとして人気を博し、1980年代に低迷していたスバルの救世主となりました。さらに、世界選手権(WRC)に参戦して1993年に念願の初優勝を果たすなど、日本のみならず世界中にスバルの名声を轟かせたのです。

1993ニュージーランドラリー優勝レガシィ
1993ニュージーランドラリー優勝レガシィ

レガシィは、「ツーリングワゴン」という新しいブランドを構築し、長年にわたりスポーツセダンをリードしてきました。しかし、残念ながら昨年2020年6月に国内販売の中止が発表され、国内市場から消えていきました。セダン凋落の影響が名車レガシィまでも飲み込んでしまったのか、多くのスバリストたちが残念がる姿が目に浮かびます。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

(Mr.ソラン)

この記事の著者

Mr. ソラン 近影

Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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