■3.5リットルV型6気筒ツインターボエンジン搭載、670ps発揮
トヨタは15日、開発を進めていた新型レーサー「GR010ハイブリッド」がついに世界初公開されました。
このモデルは「TS050 LMP1」を起源とする「GRスーパースポーツ」をベースとし、ル・マンハイパーカークラス参戦用に開発されていますが、同時にロードゴーイングカーも開発が進められています。
パワートレインは、3.5リットルV型6気筒ツインターボエンジンを搭載、最高出力268psを提供するフロントアクスルハイブリッドシステムが採用され、システム総出力は670psを発揮、四輪駆動と組み合わされます。
「TS050 LMP1」と比較すると、全長は250mm、全幅は100mm長く、全高は100mm高くなっており、TS050の879kgより161kg重い1,040kgとなっています。また、パワーは32%縮小されるほか、ル・マンのラップタイムは10秒程度遅くなるといいます。
ル・マンにおけるラインアップに変更はなく、7号車に小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスを配置、8号車には中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレイがドライブします。
限定20台とも伝えられるロードゴーイングカーバージョンでは、V型6気筒ツインターボエンジンと3つの電気モーターを搭載します。レース規制を満たす必要がないことを考慮すると、量産モデルはレーサーより強力で、1,000ps〜1,400psとも噂されています。
(APOLLO)