■咸臨丸がアメリカに出航。スターレットがヴィッツに生まれ変わった
1860年1月13日は、江戸幕府の軍艦「咸臨丸」がアメリカに向けて出航した日です。勝海舟や福沢諭吉、ジョン万次郎らが乗船したことで有名ですが、2月26日に無事サンフランシスコに到着しました。咸臨丸は、3本のマストとスクリューを装備した木造軍艦で、石炭を燃料とする100馬力の蒸気機関を動力にしたとのこと。中古の木造船で全員無事に太平洋を横断したのは、よっぽど運が良かった、奇跡と言われているらしいです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
1999年1月13日、コンパクトカーの歴史を変えたトヨタの「ヴィッツ」がデビューしました。
ヴィッツは、「スターレット」の後継車ですが、プラットフォームや主要コンポーネントすべてを一新した次世代コンパクトカーであり、世界戦略車です。
スタイルは、従来の2ボックススタイルではなく、丸みを帯びた斬新なフォルム、室内はロングホイールベース化することで居住スペースと荷室を確保。これにより、スタイリッシュな外観と実用的かつ機能的なパッケージングを実現しました。さらに世界戦略車に相応しいように走行性能や安全性能も高め、日本ではヴィッツ、海外では「ヤリス」とネーミングして世界中で爆発的なヒットを記録しました。
ヴィッツの出現によって、それまでの利便性と安価が売りであったコントパクトカーのイメージが一掃されました。コンパクトでありながら、走りと室内の居住性をワンランク上のレベルに一気に引き上げたのです。以降、日本のみならず世界のコンパクトカーの開発に大きな影響を与えたことは言うまでもありません。
2020年2月の4代目フルモデルチェンを機に車名が海外で使われていたヤリスに統一されました。ヴィッツ名での販売終了間際にも注文が殺到し、20年経ってもその人気は衰えていません。偉大な先輩の後を受け継いだヤリスもこの1年、初代に負けず劣らずの勢いで販売ランキングトップを快走しています。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)