近未来ヘッドアップディスプレイを搭載したDS4次期型はクロスオーバーも設定

■目玉は225psのPHEV。 EV航続はWLTPサイクルで31マイル(50km)

PSAグループが展開するラグジュアリーブランドのDS。現在、欧州Cセグメントハッチバック「DS4」後継モデルを開発していますが、その市販型最新プロトタイプをカメラが捉えました。

先代モデルのDS4は2011年に発売されましたが、2018年に生産終了となっていました。

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DS4 後継モデル 開発車両

後継モデルでは、PSAグループの多用途アーキテクチャ「EMP2」プラットフォームを採用。軽量化されるとともに、ガソリン、ティーゼル、E-Tenseプラグインハイブリッド、フルエレクトリックなどに対応します。前世代同様にリフトアップされたクロスオーバーバージョンもラインアップが予想され、メルセデス・ベンツ「GLA」などと市場で争うことになります。

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DS4 後継モデル 開発車両

スウェーデン北部で捉えたプロトタイプは最低地上高も低く、広いスタンスから、ハッチバックモデルと思われます。前後カモフラージュが重くディテールは不明ですが、スリムなヘッドライトの一部、寝かされたリアウィンドウやクーペルーフのボディスタイルが確認できます。

同社では、次期型では新設計されたステアリング、およびサスペンションにより、「運転の楽しさに対する優れた応答性を備えた最適なボディ剛性により、ベンチマークの運転快適性が保証されます」と述べています。

パワートレーンは、最高出力180psを発揮するターボチャージャー付き直列4気筒エンジンと最高出力110psを発揮する電気モーターを搭載。システム合計で225psを発揮するPHEVなどがラインアップされ、EV航続はWLTPサイクルで31マイル(50km)のパフォーマンスを誇ります。

技術面では、「前衛的な視覚体験」を提供するヘッドアップディスプレイが搭載される。ディスプレイのサイズは21インチで、目の錯覚によりフロントガラスの前に13.1フィート(4m)の主要な車両情報を投影します。

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DS4 後継モデル 開発車両

インフォテイメントに関しては、センターコンソールにあるアウディのようなDSスマートタッチパッドを採用。手書き認識テクノロジーとズーム動作のサポートを備えるといいます。

さらに、DS4にはグリルに取り付けられた赤外線カメラを使用する暗視システムも搭載されるようです。

クルマのデジタルインストルメントクラスターにライブビューが表示され、ヘッドアップディスプレイに警告としてハザードポップアップが表示されます。これにより、暗闇の中で最大656フィート(200m)離れた場所で動物や歩行者を見ることができるため、安全性が向上するこという優れものです。

暗闇を見るといえば、DS4には新世代のマトリックスLEDビジョンヘッドライトが搭載されることが濃厚です。

以前よりも狭く「よりモダン」になり最大33.5度まで回転し、ヘッドライトも自動的に調整されるため、ハイビームは対向車のドライバーを眩惑させることなく継続的に点灯し続けることができるようです。さらに、モデルには、98個の個別のLEDで構成される垂直デイタイムランニングライトが装備されます。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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