■アウディ「A8」に似たシステムで30cm幅のフラットディスプレイに3Dマップ表示
メルセデス・ベンツが開発を進める主力モデル「Cクラス セダン」」次期型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
キャッチした開発車両は、11月に捉えた車両とカモフラージュが近いですが、ドアのステッカーがなく、ナンバープレートが異なることから別車両であることがわかります。
プロトタイプは、ボディサイドパネルが完全に露出し、キャラクターラインがクロムトリムのドアハンドル上部、ベルトラインの真下へ配置され、現行型より目立たなくスッキリと進化しています。また下部のキャラクターラインは大きな変更がなく、後部に近づくにつれ、緩やかにキックアップしていることも確認できます。
入手した最新情報では、キャビン内にアウディのフラッグシップセダン、「A8」新型用に開発されたバーチャルコックピットに非常に似たシステムが搭載されるといいます。ドライバーが手で仮想ボタンの一つにタッチすると、拡大して表示、情報は30cm幅のフラットディスプレイに映し出され、3Dマップ表示が可能となります。しかし、操作オプションが多すぎると顧客が混乱するため、ジェスチャーコントロールは採用されないようです。
またヘッドライトの照明技術では、キセノンソリューションを廃止し、LEDシステムへ移行、メインビームはレーザー技術なしで最大600m照射するといいます。さらにSクラス新型で注目を集めた「リモートパーキングアシスト」も搭載、スマートフォンを用いて外から駐車をコントロールできるすぐれものです。
次期型には「MRA」プラットフォームのアップデート版を採用、ガソリン、ディーゼル、電動パワートレインに対応することになります。パワートレインは、48Vマイルドハイブリッドの「EQブースト」をメインとし、エントリーモデルには、最高出力185psを発揮する1.5リットル直列4気筒ガソリンターボ+マイルドハイブリッド、最高出力192psを発揮する2.0リットル直列4気筒ディーゼルターボ+マイルドハイブリッド、さらに100kmのEV走行を実現すると噂される直列4気筒エンジン+電気モーターのプラグインハイブリッドも有力です。
Cクラスセダン次期型のワールドプレミアは、2021年初頭と予想され、その後はステーションワゴン、オールテレーン、クーペ、カブリオレなどが順次登場することになるでしょう。
(APOLLO)