■最新プロトタイプはシルバーのブレーキキャリパー装着など、七変化
ポルシェは現在EVスポーツセダン「タイカン」に設定される派生ワゴン、「タイカン クロスツーリスモ」市販型を開発テスト中ですが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
クロスツーリスモ市販型プロトタイプは、目撃するたびにそのルックスを変えています。
Dピラーのカモフラージュが削ぎ落とされた10月には、ルーフレールを初めて装着、イエローのブレーキキャリパーを備えていました。その後11月には、ブレーキキャリパーがブラックに変更、フェンダーの樹脂アーチが外され、ボディがローダウンしていましたが、今回はシルバーのブレーキキャリパー装着など、まさに七変化状態です。
目撃した最新プロトタイプは、ボディサイドのカモフラージュが落とされてから初めてのルーフレールなしのプロトタイプで、美しいルーフが見てとれます。またフェイクのLEDデイタイムランニングライトステッカーが貼られていますが、バンパーはほぼフルヌードといっていいでしょう。
ラインアップには、ベースの後輪駆動モデルからはじまり「4S」「ターボ」「ターボS」に至るまで、セダンと同じバリエーションが予想されています。その最高出力は、4Sが571ps、ターボは680ps、ハイエンドのターボSでは761psのオーバーブーストを発生させます。
0-100km/h加速はそれぞれ4.0秒、3.2秒、2.8秒のパフォーマンスなど、タイカンと同レベルが期待できると予想されます。
充電は通常のEVの400Vではなく800Vのシステムを備えており、約5分で最大100kmの航続に必要な電力を充電できます。1回の充電での航続は、4Sが最大464km、ターボSが最大412km、ターボが450km(WLTPに準拠)となります。
ポルシェにとって、タイカンとクロスツーリスモはEVモデルの始まりに過ぎません。
2021年には、VWグループの「PPE」(プレミアム・パフォーマンス・エレクトリックプラットフォーム)に乗り、史上初のフルエレクトリックSUV「マカンEV」が加わる予定です。タイカン クロスツーリスモの発表は2020年11月と予想されていましたが、2021年前半となりそうです。
(APOLLO)