■市販型ではシングル&デュアルモーターパワートレインを提供
新型モデル開発テストの聖地・スカンジナビアで、2020年のウィンターテストシーズンが開幕しました。
最初にキャッチしたのは、アウディが開発中の電動クロスオーバークーペSUV「Q4 e-tronスポーツバック」です。
VWの電動SUV「ID.4」でも使用されている「MEB」プラットフォームですが、密閉されたグリル、空力ホイール、ヘッドライトなど独自デザインが採用されることは間違いありません。
捉えたプロトタイプは、コンセプトモデルと異なるLEDデイタイムランニングライト、エアインテークを装備、市販型では25の異なるパターンから選択することができます。
リアエンドでは、テールライトのグラフィックが変更されているほか、ルーフスポイラーには第3のブレーキランプをインストール、安全性が高められていることがわかります。
キャビン内には、デジタルインストルメントクラスタを搭載、センターにある大型のインフォテイメントディスプレイは、VWの兄弟モデルのようにダッシュボードの上ではなく、ダッシュボードにインサートされています。さらにその下には、ギアセレクタ、プッシュ式スタートボタン、電子パーキングブレーキを確認することができます。
パワートレインの詳細は謎のままですが、シングルモーターとデュアルモーターのパワートレインが提供されそうです。
ベースはRWDと予想され、55kWhのバッテリーを搭載、リアのシングルモーターにより最高出力200psを発揮、航続は400km(250マイル)程度が予想されます。上位モデルではAWDクワトロを採用、デュアルモーターを搭載し、82kWhのバッテリーにより最高出力306psを発揮。航続距離は510km(317マイル)が期待できそうです。
Q4 e-tronのデビューは2020年内、スポーツバックは2021年で、共にドイツのツヴィッカウ工場でVW ID.4と一緒に生産予定となっています。
(APOLLO)