兄弟車VW ID.3とどっちがお得!? ハイパフォーマンスEV・クプラ「エルボーン」がニュル初登場

■VWのEV「ID.3」と「MEB」プラットフォームを共有、より強力な150kWの電気モーター搭載

スペインを拠点とする、VWグループのセアトの高性能ブランド「クプラ」は、現在フルエレクトリックモデル「EL-Born EV」(エルボーンEV)を開発していますが、最新プロトタイプがニュルに出現しました。

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クプラ エルボーン EV 開発車両

クプラ エルボーンEVは、ジュネーブモーターショー2019で世界初公開された「エルボーンコンセプト」の市販型となります。VWのEV「ID.3」とは「MEB」プラットフォームを共有、兄弟モデルであると同時に、その高性能バージョンともいえます。

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クプラ エルボーン EV 開発車両

ニュルで捉えたプロトタイプは、シャープなLEDデイタイムランニングライト、釣り上がるヘッドライト、テールライトなどVW ID.3よりスポーティな生産型コンポーネントが搭載されている様子が伺えます。

パフォーマンスでは、ID.3より強力な150kWの電気モーターと82kWhのバッテリーパックを搭載すると予想され、最高速度は161km/h、0-50km/h加速は2.9秒のパフォーマンスを持つと予想されています。

WLTPサイクルで最大310マイル(500km)の航続距離を誇り、最大100kWのDC急速充電にも対応、40分で80%の容量を充電可能だといいます。また、ID.3と違い「DCC Sportダイナミックシャーシ」を搭載し、より鋭いハンドリングと俊敏性を特徴とします。

キャビン内では、インフォテイメントシステムをはじめ、デジタルインストルメントクラスタなど多くのインテリアコンポーネントをID.3と共有するはずです。

クプラ エルボーンEVの発売は2021年内で、欧州の全域で利用可能となるようですが、市場価格はID.3より高くなると予想。高性能ながらブランド力を考慮するとコスパが良いとは言えないようです。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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