■予選では全て実質トップのD’station Vantage GT3
11月21日、22日にツインリンクもてぎで開催のピレリスーパー耐久シリーズ2020第4戦「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」。21日には公式予選が開催されました。
全部で8クラスが一斉に同じコースを5時間も走るというのが今回のもてぎ戦です。その中で市販レーシングカーを使ったクラスであるST-X、ST-Z、ST-TCRの予選結果を見てみましょう。
スーパー耐久もてぎ戦などの5時間フォーマットの予選は1台のマシンに走行枠が最大で4枠あります。これは出場ドライバー全員のタイム計測を行うためで、SUPER GTの様なノックアウト形式ではありません。ただし順位を決定するのはAドライバーとBドライバーのタイムアタックのベストラップを合算することで行われます。
そのAドライバーとBドライバーのタイムアタックのベストラップを合算で出場チーム全体のトップとなりオーバーオールのポールポジションとなったのはST-Xクラスの777号車 D’station Vantage GT3。Aドライバーの星野 敏選手が1分54秒194、Bドライバーの藤井誠暢選手が1分51秒366、合算タイムが3分45秒560でのポールポジション獲得となります。
今季のスーパー耐久はこのもてぎで4戦目となりますが第2戦のSUGOでは悪天候のためST-XクラスからST-3クラスまでのGr.1については予選を行っておらず、富士24時間での総合順位でスターティンググリッドを決定しました。
そのためD’station Vantage GT3は今季のタイムアタックが行われた公式予選では全てポールポジションを獲得したことなります。
前戦の岡山で大クラッシュの末マシンそのものも廃車を余儀なくされた888号車 HIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3はたった2週間足らずで新車を用意しセッティングを出して、ST-Xクラス予選2位を獲得しました。
ST-Xクラスの予選3位にはMP Racing GT-Rがはいりました。
FIA-GT4マシンで競われるST-Zクラスのポールポジションはオーバーオールポールポジションの同門であるD’station Vantage GT4が入りD’station Racingは嬉しいダブルポールとなりました。
またFFの市販レーシングカーTC-Rマシンで競われるST-TCRクラスでは
車名変更してからは初、97号車としては2年ぶりのポールポジションとなったRacer ホンダカーズ桶川 CIVIC。アウディ勢を抑えて堂々のポールポジションです。
決勝レースは11月22日の午前11時にスタートし午後4時のチェッカーフラッグを目指します。
(写真・文:松永和浩)