■2021年11月11日~14日はWRCラリージャパンご一同様を岡崎に招きたい
●お宝ザクザクのスタンプラリーでWRCラリージャパンを感じよう!
2020年11月14日~18日、イオンモール岡崎(愛知県岡崎市)にて「ラリーミュージアムin 岡崎」が開催されました。新型コロナ感染症の世界的流行により今年予定されていた開催が中止になってしまったWRCラリージャパンの2021年開催が11月11日~14日に決定したことを受け実現したものだそうです。
会場は広大なショッピングモール、イオンモール岡崎のウエストアベニューです。店内に入るとすぐに目に入る受付で、何やら見慣れない地図の書いてあるシートを受け取ります。
コレ、コマ図というラリー競技で使う地図なのですが、この地図にそって店内のあちこちに設置してあるスタンプを見つけながら、ゴールの「ラリーミュージアムin 岡崎」を目指すという凝ったもの。
そんなこととは知らない買い物客も、スタンプを集めればオリジナルトートバッグがもらえるとあって地図を片手に店内へ。コマ図片手に子どもから大人まで店内をウロウロしている様はチョッピリ不思議な空間でした。
簡単そうで意外に見つからないスタンプを集めて商品をもらいにいくと、ミュージアムに到着してしまうという仕掛けのせいか、もともとラリーが好きな人が多いのか、会場はなかなかの盛況ぶりでした。そういえば、こういう遊びもスタンプ「ラリー」って言いますね。
ミュージアムではかつて北海道で開催されたWRCラリージャパンのグッズや資料から、愛知県が生んだ3代続くラリー一家、勝田家のお宝がいっぱい。勝田照夫氏の60年代のトロフィーや幾度もの国内王者に輝いた息子、範彦氏のトロフィー、現在WRCに挑戦している孫の貴元氏のトロフィーなど貴重なお宝がいっぱい。
中には貴元氏がラリー転向前、全日本F3時代に獲得したものなどもあり、なかなかの充実ぶり。
また、岡崎市が生んだモータースポーツ界のヒーロー、中嶋悟、一貴、大祐の中嶋家からはル・マン24時間レースにて中嶋一貴選手が2018~2020年と3連覇した時のトロフィー3本勢揃い!という贅沢ぶり。
岡崎市内の三菱自動車が運営するミュージアム「三菱オートギャラリー」からは、WRCドライバー、リチャード・バーンズほか3名のレーシングスーツと、これまた貴重な展示。そういえば三菱って、WRCやダカールラリーなどで世界を席巻したメーカーだったと懐かしんでしまいました。
そのほか、岡崎出身のフォトジャーナリスト、青山義明氏によるラリーの写真が会場のほかモール内にも展示してあったりと、地元に根付いたラリー応援活動でした。
また、11月14日には1年後のラリージャパン開催に向け結成された「岡崎市ラリー応援隊」の任命式が行われました。隊長にはお笑いコンビ、キャイ~ンの天野ひろゆき氏、副隊長にはモデル/レースクイーンの橘 香恋さん、隊長代理には岡崎の非公認キャラクター、オカザえもん。
もちろん天野氏も橘さんも岡崎出身です。中根康浩・岡崎市長は来場者に「(3名の方に今日任命させていただきましたが)私も含め岡崎市民ひとりひとり、みんなが応援隊です。来年2021年こそはコロナ禍を乗り越え、素晴らしい選手を岡崎にお招きしたい」と語りました。
コマ図によるスタンプラリー、貴重な展示品、ラリーに関するわかりやすい解説ボードの充実ぶりに加え、14日に勝田範彦選手、眞貝知志選手、15日にはWRCカメラマンの小林直樹氏、ラリープラス編集長・平松秀樹氏のトークショーが行われるなど、スポーツツーリズムを推進する岡崎市らしい熱のこもったイベントでした。
(文・画像:高橋 学)