■300PS/650Nmの3.0L直列6気筒ディーゼルを5ドアの「110(ワンテン)」に追加設定
現行型になり、正規導入されているランドローバーのDEFENDER(ディフェンダー)。以前お伝えしたように、モノコックボディになり、約3倍のねじり剛性を確保したという本格派SUVです。
オフロード、オンロードを問わず、比較的乗り心地が良好で、3列目シートが設定されるほか、高い積載性により、日本でアウトドアやウインタースポーツなどを楽しむには打ってつけといえるでしょう。そのディフェンダーの2021年モデルの受注が2020年11月17日から開始されました。
まず注目点は、5ドアの「110(ワンテン)」にマイルドハイブリッド技術が搭載された、3.0Lの直列6気筒INGENIUM(インジニウム)ディーゼルエンジンが導入されたことで、最高出力221kW(300PS)・最大トルク650Nmというハイパワーと分厚いトルクを享受できます。
さらに「110」には、新グレードの「X(エックス)」、「X-Dynamic(エックス ダイナミック)」が追加され、ファブリックルーフも選択できるようになっています。
安全装備では、ブラインドスポットアシスト、アダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシスト、360°パーキングエイド、リヤトラフィックモニターなどが標準化され、安全かつ快適なロングドライブをサポート。オンラインパックに、専用の通信データプランを用意され、データ容量を気にすることなく各種コネクテッドアプリが使えるのもうれしいところ。
ほかにも、長野県白馬村のパウダースノーをイメージしたという新ボディカラーの「ハクバシルバー」が追加設定、オプションの見直しも盛り込まれています。サードシート選択時に同時装着が必要な装備を全てパッケージにした「ファミリーパック」や空気イオン化テクノロジー(PM2.5 フィルター付)が新規に設定されたほか、先述したように、「110」でもファブリクルーフが選択できるようになっています。
2021年モデルのグレードは、最上級の「X」、「DEFENDER」のタフさやダイナミックさを強調する内・外装をまとう「X-Dynamic」が追加され、全12グレードとなっています。
最上級の「X」は、スターライトサテンクローム、グロスブラック、サテンブラックなどエクステリアのパーツに、光沢感のあるブラックが多く使われています。さらに、コントラストが際立つオレンジのブレーキキャリパーが足元を演出。インテリアには、縫製の強度や色にもこだわったという「ウィンザーレザー」やウッドパネルにより、上質で高級感あるキャビンに仕立てられています。
こちらも新グレードになる「X-Dynamic」は、「X」と同様に、黒を基調としたエクステリアに、デュオトーンのシート、耐久性の高い「Geonix」素材のパネルが使われています。
価格帯は、2.0Lの直列4気筒INGENIUMガソリンエンジンを積むDEFENDER 90(3ドア)が529万円〜745万円。2.0Lの直列4気筒INGENIUMガソリンを積むDEFENDER 110(5ドア)が619万円〜826万円。DEFENDER 110(5ドア)に新たに搭載された3.0Lの直列6気筒INGENIUMディーゼルエンジンが754万円〜1124万円。
また、2021年モデルでも日本市場向けに「CURATED SPEC」が設定されていて、価格は「DEFENDER 90 ファブリックシート仕様」が557万5000円から。「DEFENDER 90 レザーシート仕様」が694万6000円から。「DEFENDER 110 P300 ファブリックシート&5人シート仕様」が645万3000円から。「DEFENDER 110 P300 ファブリックシート&7人シート仕様」が691万2000円から。「DEFENDER 110 P300 レザーシート&7人シート仕様(パノラミックルーフ付)」が841万3000円から。「DEFENDER 110 D300 レザーシート&5人シート仕様」が792万2000円~。「DEFENDER 110 D300 レザーシート&7人シート仕様」が966万3000円~となっています。
(塚田 勝弘)