BMW「X1」がフルEV化へ、プロトタイプをはじめてキャッチ

■市販型は「iX1」が有力、「eDrive」第5世代をiX3と共有の可能性

BMWは現在、最小クロスオーバーSUV『X1』次期型を開発していますが、そのフルエレクトリックバージョンとなる「iX1」(仮称)プロトタイプを、カメラが初めて捉えました。

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BMW iX1 市販型プロトタイプ

電動モデルに特化した同社「i」ブランドは、2020年7月に第1弾となる「iX3」を発表、11月10日には第2弾となる「iNEXT」(又はiX5)がデビューしており、iX1は第3弾となります。

フロントドアに「Electlic Test Vehicle」(電気テスト車両)のステッカーを貼ったプロトタイプは、かなりカモフラージュが重く、ディテールは不明です。しかし、通常サイズの閉鎖型ツインキドニーグリル、スイープバックヘッドライト、垂直のコーナーエアインテーク、iX3やiNEXTでみられるワイドな下部開口部を見ることができます。

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BMW iX1 市販型プロトタイプ

サイドビューでは、X1でみられる目立ったキャラクターラインが削除されているほか、フラッシュマウントドアハンドル、高さのあるサイドスカートなどが確認できます。

リアエンドでは、ウィンドウを包むようなルーフスポイラーを装着、ダミーのテールライト、エアインテークのないバンパーなども見てとれます。

EVパワーユニットは不明ですが、おそらく「iX3」に搭載している「eDrive」第5世代(後輪に動力を供給する単一モーターのセットアップ)が予想されます。iX3では最高出力282ps・最大トルク400Nmを発揮、WLTP航続は460km、時速180km/hのパフォーマンスを誇りますが、iX1では、最高出力が250ps程度に抑えられ、航続も400km以下となりそうです。

ベースとなるX1次期型のデビューが2021年終わりか、2022年はじめと思われ、フルエレクトリックバージョンは2022年終わり頃が有力です。

(APOLLO)

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APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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