■新開発のアダプティブエアライドサスペンションなど最新技術を満載
アメリカを代表するフルサイズSUVのキャデラック・エスカレード。ついに2020年11月13日(金)から日本で新型モデルの販売が開始されます。
価格は「キャデラック・エスカレード・プラチナム」が1490万円、「キャデラック・エスカレード・スポーツ」が1520万円となっています。
納車は、2021年夏頃から開始される予定。
新型キャデラック・エスカレードは、新しいアーキテクチャーをはじめ、洗練されたデザインと先進技術により従来型よりも飛躍的に向上した 「キャデラックの最高傑作」を謳っています。
業界初の「湾曲型OLEDディスプレイ」や「AKG製オーディオシステム」など独自の最先端技術が搭載されるほか、ホイールベースと全長の拡大、新しい独立懸架リヤサスペンションの採用により室内とラゲッジスペースが大きくなり、少しでも広いキャビンや荷室を求めるニーズに応えています。
ボディサイズは、全長5382×全幅2060×全高1948mm(北米仕様換算値)。
具体的には先代よりもホイールベースは121mmも長くなり、全長も187mmストレッチされたことによる新たな車両構造や、新しい独立懸架リアサスペンション採用によって室内のフロア高が低く抑えられ、キャビン空間とラゲッジスペースが拡大。先代よりもサードシートのレッグルームは、約40%も拡大したそうです。
また、居住性が向上しただけでなく、2列目と3列目のシートの乗降性も改善し、サードシートの着座姿勢もより快適なものになっているそうです。
標準搭載される新しい6.2L V8エンジンは、可変バルブタイミング、オートストップ/スタート機能、ダイナミックフューエルマネジメントテクノロジーが採用されていて、426PS(313kW)のパフォーマンスと効率性を両立させ、エレクトロニックシフトコントロールを備えた10速ATと組み合わされます。
また、GMによると自動車業界で初めて新型エスカレードに搭載される「湾曲型OLEDディスプレイ」は、対角線の長さが38インチ超の大型ディスプレイエリアを誇り、現在生産されている車載用ディスプレイの中で最大の色域(ピクセル密度が4Kの2倍)を提供。
鮮やかな色や画質を特徴とするOLEDは、車両ディスプレイを覆うフードの必要がなく、より明るく乱反射のない環境を作り出し、湾曲形状で視認性が向上しているそう。
「AKG製オーディオシステム」は、有名ミュージシャンがレコーディングスタジオやライブ会場で使用するマイクやヘッドフォンで世界的に知られるAKGのオーディオ技術を、初めてクルマのオーディオシステムに採用するものです。
36のスピーカーで構成された画期的な音響空間は、驚くほど鮮明で没入感のあるサウンドエクスペリエンスを提供するほか、前後席の乗員の声を内蔵マイクで捉えてスピーカーから出力することで、広い車内でのコミュニケーションを強化するそう。
エクステリアデザインは、スポーティでダイナミックなプロポーションに、細く精緻なラインなど、モダンなデザイン要素がミックスされています。これは、2016年にペブルビーチで初披露された、次世代に向けて進化するキャデラックデザインの方向性が採り入れられた具体例になります。
スリムでスマートな新型ホリゾンタルヘッドライトが先代エスカレードと差別化しつつ、垂直方向を強調したドラマチックなテールランプがキャデラック伝統の外観を継承。先進の照明技術が大胆な存在感を演出します。
また、新開発のリヤサスペンションの「アダプティブエアライドサスペンション」の採用により、乗り心地、ステアリングレスポンス、操縦安定性やコントロール性が格段に向上したそう。この新開発となる独立懸架リヤサスペンションは、各ホイールが個別に路面状況に対応し、乗り心地、ステアリングの応答性、ドライバーのコントロール性を飛躍的に向上させるとしています。
世界最速で反応するサスペンション技術「マグネティックライドコントロール」も改良を加えた最新システムになっています。センサーで継続的に路面の変化を「読み取る」ことで、ほぼ瞬時にダンパーの減衰率を調整。従来のコンピューター制御のものよりもはるかに高速に反応し、車体の上下動やボディロール、大型SUV固有の振動を軽減するそう。
きめ細かな車高の調整を行う「アダプティブエアライドサスペンション」、あらゆる状況下で、可能な限りのトルクをホイールに供給しトラクションを向上させる「電子制御式リミテッドスリップディファレンシャル(eLSD)」との組み合わせで、極めて優れたボディコントロールと卓越した俊敏性を提供します。走りも大幅にクオリティアップが図られているようです。
そのほか、4台の外部カメラで撮影した車両周辺の状況を200万画素の鳥瞰図で表示する「サラウンドビジョン」を標準装備。最大9つのカメラビュー(リヤカメラガイドラインを含む)が用意され、より簡単なヒッチ操作をサポートする牽引統合パッケージも採用されています。
新型の「リヤシートエンターテインメント」は、クラス初の12.6インチ独立タッチ式HDディスプレイを左右のシートバックに配置し、HDMIおよびUSB入力を介してゲーム、音楽、映像を再生するストリーミング機能、スマホのミラーリングが可能。車内の各部に各種充電、入力ポートが用意されるほか、フロアコンソール内冷蔵庫には冷凍機能も備わります。
さらに、GMジャパンがゼンリンデータコムと共同開発した完全通信車載ナビ「クラウドストリーミングナビ」を標準装備し、トンネルなどGPSで測位できない環境でも自律航法が可能としています。最新地図を常にストリーミングし、データ更新の煩わしさから開放されます。このナビサービスは、GMジャパンの車両に搭載された専用端末機器からクラウドストリーミングナビサーバーへのアクセス、ナビゲーションにおける地図情報と交通情報が提供されるものです。ソフトバンクが運用する4G通信網による電気通信サービスを利用して提供されるため、正規ディーラーでの新規利用申込みが必要になります。
GMジャパンは、2021年1月15日(金)から1月17日(日)に幕張メッセで開催予定の「TOKYO AUTO SALON 2021」において新型キャデラック・エスカレードを日本で初公開する予定です。
また、新型キャデラック・エスカレードの発売を記念して、好みのボディカラー、インテリアカラーが選べる「プレオーダーキャンペーン」が2020年11月13日(金)から2021年1月17日(日)までの期間限定で実施されます。
(塚田勝弘)