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■ワザと悪路に設計された日本のニュルブルクリンク、下山テストコース
●こんな酷なコースで鍛えたらクルマはもっと良くなっていくね!by清水和夫
2020年11月5日にマイナーチェンジ版が発売された、レクサスのコンパクトセダン、IS350(V6・3.5L)。相当に走り込んで見直されたクルマだと報道されていますね。
今回は、国際モータージャーナリスト・清水和夫さんによるレクサスIS350のインプレッション動画をお届けするのですが、試乗したコースはなんと! その「実際に走り込んでテストを重ねた」というトヨタ・テクニカルセンター・Shimoyama(下山)での試乗です。
愛知県豊田市の山奥に新たに作られたこのテストコースは、約75mの高低差を持つ全長約5.3kmのカントリー路。世界中の自動車メーカーがテストコースとして走り込んでいる、あのニュルブルクリンクサーキットやドイツのカントリー路を模して造られているそうです。
清水さんは下山テストコース・カントリー路、初走行のようで、特別にコースのインプレッションも同時にお届けです! これは気になる!!
●レクサスIS350は上下左右にかかるGにも耐えられるボディ、シャシーの剛性感がイイ!
ついにこの日が来たな!
トヨタが作った新しい下山のテストコースは、ニュルブルクリンクサーキットと一般道を100km/hで走るドイツのカントリー路を限りなく再現しています。デジタルのシミュレーションではなく、実際に生きたコースで走り、フィジカルな現場でのモノづくりをすることが大事ですよね。
こういうところでしっかりとクルマを作り込んでいけば、世界に通用するクルマになるのです。現場に泊まり込んでサスペンション、ボディ、エンジン…みんなが一体となって作り込んでいくのが、ドイツの自動車開発文化。ようやくそこにトヨタ、レクサスがたどり着いたということ。下山のコースは、今後レクサスのクルマ作りのメッカになると思います。
この下山コースにはかなりコーナーのアップダウンがあります。左右のGに上下のGも加わります。わざと荒れた路面も再現していますね。
こういうコースが無いとクルマは鍛えられないんです。でもね、あまり荒れた路面で評価をするのも良くないんですよ。ダンパーの減衰力を上げちゃうから! 他の部分に影響が出ちゃいます。
こりゃ~クルマだけじゃなく、ドライバーも思いっきり鍛えられちゃうな! あ、ラリー車のテストにもいいだろうね。
…クルマが斜めになって飛んでいくのもイヤだねぇ。でもこのIS350はフロントの接地感がずっと維持されています。パワステのダイレクト感もかなり出てきていますね。リヤのスタビリティも悪くない。
荒れた路面を110km/hくらいのハイスピードで走っても、ダンピングがいいのと、バネ上のボディがあまり動かない。このへんはボディとシャシーの剛性感が上手くいっている証拠です。
ここを走るとISは本当に良いクルマだと再確認できます。
最近はセダンが売れないって言われていますけど、IS350は余分なものが無くオーソドックスだけど、いざとなれば大人4人が乗れて実用性も高く、こういうところを走れば本当にスポーツカーのように走ることが出来ますね。
(試乗:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/アシスト:永光 やすの)
【関連リンク】
StartYourEnginesX
https://www.youtube.com/user/StartYourEnginesX