■VW ID3と「MEB」プラットフォームを共有、最大204psを発揮
スペイン・セアトの高性能ブランド「クプラ」が開発を進める「EL-Born EV」(エルボーン EV)市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
VWグループ傘下であるセアトは、2018年に高性能モデルに特化した「クプラ」ブランドの立ち上げを発表、同年3月のジュネーブモーターショーでは、400kWの電動モデル「eレーサー」、コンパクトSUV「クプラ アテカ」を公開しています。
クプラ エルボーンEVは、ジュネーブモーターショー2019で世界初公開された「El-Born Concept」の市販型となります。VWのEV「ID.3」とは「MEB」プラットフォームを共有、兄弟モデルであるとともにその高性能バージョンともいえます。
捉えたプロトタイプは、エクステリアを完全ガードしていますが、シャープに釣り上がる三角形のヘッドライト、コーナーエアインテークの形状などが見てとれます。
生産型にはID.3より強力な150kWの電気モーターと82kWhのバッテリーパックを搭載すると予想され、最高出力204psを発揮、最高速度は161km/hと予想されています。
WLTPサイクルで最大310マイル(500km)の航続距離を誇り、最大100kWのDC急速充電にも対応、40分で80%の容量を充電可能だといいます。
0-50km/h加速は2.9秒のパフォーマンスを持ち、ID.3と違い「DCC Sportダイナミックシャーシ」を搭載、より鋭いハンドリングと向上した俊敏性を特徴としています。
運転支援システムではレベル2の半自律走行システムを搭載し、VW ID.3と同じドイツのツヴィッカウ工場で生産されると見られています。ワールドプレミアは2020年内、基本価格はID.3より高くなる可能性もありそうです。
(APOLLO)