■全輪駆動をシャットアウト、後輪のみに動力を送る「ドリフトモード」を追加へ
メルセデス・ベンツのスタイリッシュ4ドアクーペ「CLS」の頂点に立つAMG「CLS 53」が大幅改良することが確定、その市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
CLS 53は、メルセデス・ベンツの高性能車部門・AMGが「43」と「63」シリーズの間を埋めるべく開発した新型モデルで、2018年に現行型が登場。これが初の大幅改良となります。
43や53との相違点は、パワートレインに「EQブースト・スターター・オルタネーター」と呼ばれるマイルドハイブリッドが採用されている点です。
ドイツ・アッファルターバッハにあるAMG本社近くで捉えたプロトタイプは、パナメリカーナグリルを装ったダミーグリルの後ろに、新パターンのメッシュグリルが確認できるほか、フロントパーキングセンサーも再配置、コーナーエアインテークを含むバンパーにも新デザインが与えられるはずです。
このプロトタイプは初期開発車両のため、現行型のヘッドライトを装備していますが、市販型では新設計されることは間違いありません。またリアエンドは偽装はなく完全露出していますが、こちらもテールライト、バンパーがリフレッシュされることが濃厚です。
マイルドハイブリッドに関しては、AMG「E 53」と同じ小規模の調整がなされます。最大の変更は全輪駆動をシャットアウトし、後輪のみに動力を送る「ドリフトモード」の追加です。E 53改良型では、カーボンセラミックブレーキとセットにされたオプション機能となっています。
CLS 53 4Maticでは、EQブーストスターターオルタネーターと48Vボルトの電気システムに結合された3.0リットル直列6気筒ターボチャージャーエンジンを搭載、ターボラグを排除するために電動コンプレッサーも備えています。
最高主力は435hp・最大トルクは520Nmを発揮し、9速オートマチックトランスミッションと組み合わされます。改良型でパワーアップなどの変更があるかどうかは不明です。
キャビン内では、最新のMBUXインフォテインメントシステム、および新しいステアリングホイールの採用が見込まれています。
(APOLLO)