■Sクラスと異なるハッチバックスタイル採用、ベースモデルで400ps発揮
メルセデス・ベンツが開発を進めるフラッグシップEVサルーン「EQS」市販型が初めてニュルブルクリンクで高速テストを開始、その様子をカメラが捉えました。
EQSは、GLCベースのEV「EQ C」とは異なり、専用の電気自動車プラットフォーム「MEA」に乗ることにより、「Sクラス」とは距離置き、往来のメルセデス・ベンツ旗艦モデルよりはるかに未来的フォームとなります。
ポルシェやアウディのEVはセダンですが、EQSではハッチバック/リフトバックデザインを採用、後部に大きなテールゲートを持っています。
これまででもっともカモフラージュが削ぎ落とされ、鮮明に捉えたプロトタイプは、ドアに2本のスポーティなキャラクターラインを配置、ラウンドしたDピラーもはっきりと認識できます。
ポップアップドア、リアフェンダーに大きな充電ポートが新たに設置されています。画像では、右側面しか捉えていませんが、左側面にも充電ポートを設置し、利便性が高められそうです。
EVユニットは各車軸に1基ずつ、合計2つのモーターを装備し、複数の出力を提供する可能性が高く、ベースモデルの最高出力は少なくとも400hpを発揮、0-100km/h加速4.5秒、最高速200km/hのパフォーマンスを実現します。駆動方式は、電気式全輪駆動が標準となるはずです。
またトップレンジとなるAMGは最高出力600hpを発揮すると予想されるほか、マイバッハバージョンも噂されています。
ダイムラーCEOのオラ・ケレニウス氏は、1回の充電における航続距離が、WLTPサイクルで700km(435マイル)以上になると発表しており、テスラ「モデルS」の644kmを大幅に凌駕することが確実となっています。
EQSの発表時期は不明で、2021年内にはワールドプレミアすると予想されています。
(APOLLO)