アウディA4シリーズがビッグマイナーチェンジ。エクステリアの迫力が大幅アップ!【新車】

■A4(セダン)、A4アバント(ワゴン)、S4/S4アバント、オールロードクワトロを刷新

2020年10月7日、アウディは主力モデルのA4シリーズ(A4セダン/A4アバント/S4セダン/S4アバント/A4オールロードクワトロ)をビッグマイナーチェンジし、同日発売を開始しました。現行型の5代目は2016年に登場し、進化したモジュラープラットフォーム「MLB evo」をベースに仕立てられています。

アウディA4
ビッグマイナーチェンジを受けたアウディA4

今回のビッグマイナーチェンジはフルモデルチェンジに匹敵するという大幅改良になっていて、エクステリアデザインが大きく生まれ変わっています。具体的には、ドアパネルに至るまで改良が施され、全モデルにブリスターフェンダーが用意され、全幅を5mm拡大。

アウディA4アバント
アウディA4アバントのリヤビュー

●渋滞追従支援機能付アダプティブクルーズコントロールなどを採用

一方のインテリアでは、最新のインフォテインメントシステムである「MIB3」を初採用。センタースクリーンがタッチパネル式になり、操作性が引き上げられています。さらに、よりシンプルでクリーンなインパネになったのも注目点です。

アウディA4
質感とスポーティさが際立つA4のインパネ

A4/A4アバントでは、グレード展開も変更されています。「base」「advanced」「S line」の3モデルが設定されています。歩行者検知機能付アウディプレセンスシティや、渋滞追従支援機能付アダプティブクルーズコントロールなど、安全性、快適性を高める先進安全装備もより充実しています。

アウディS4 S4アバント
アウディS4/S4アバントのスタイリング

高性能バージョンのS4セダン/アバントは、ボンネットの先端に往年のAudi quattroを彷彿とさせるスリットを備え、前後バンパーやエアインレット、サイドシルなどを専用デザインとすることで、精悍さと上質さを向上させたそう。

足元には、19インチアルミホイールを標準装備。ブラックを基調としたインテリアは、カーボンアトラスデコラティブパネルや専用スポーツシートなどによりスポーティさが演出されています。

パワートレインは、最高出力 260kW (354ps)・最大トルク500Nmを発揮する3.0L V6ターボエンジンで、8速ティプトロニックを搭載。駆動方式はAWDのクワトロで、ベースのA4よりも車高を低めたSスポーツシャシーやダンピングコントロールSスポーツサスペンションにより、俊敏なハンドリングが得られるそう。

アウディA4アバント
アウディA4アバントのエクステリア

A4/A4アバントのエンジンには、出力の異なる2種類の2.0L直列4気筒直噴ターボを用意。「35 TFSI」では110kW(150ps)、「45 TFSI」は183kW(249ps)の最高出力を誇っています。

両エンジン仕様ともに、ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)と12Vリチウムイオンバッテリーを使ったマイルドハイブリッドドライブシステムが組み合わされています。トランスミッションは、より効率を高めた7速Sトロニック。また、エネルギー回生機能を高め、コースティング(惰力走行)時にエンジンを完全停止するなどして、燃費向上が図られます。

アウディA4オールロードクワトロ
存在感を増したアウディA4オールロードクワトロのエクステリア

A4オールロードクワトロには、ホイールアーチトリムやアンダーボディプロテクションなどの専用エクステリアパーツを用意。

ベース比でフロント、リヤともに15mmトレッド幅が拡大され、最低地上高を50mm高め、「アウディドライブセレクト ダイナミックハンドリングシステム」には、オフロードモードが追加されたことで、優れた乗り心地とオフロード性能が実現されています。

パワートレインにはマイルドハイブリッドが搭載され、最高出力183kW(249ps)を発揮する2.0TFSIガソリンエンジンに7速Sトロニックが組み合わされています。駆動方式はAWDクラッチ付きのクワトロシステム。ほかにも、LEDヘッドライトやバーチャルコックピット、シートヒーターなどが標準装備されるなど、充実ぶりが目を惹きます。

アウディA4アバント
アウディA4アバントのラゲッジスペース

A4アバント、A4オールロードクワトロの荷室容量は通常時495Lで、後席背もたれを前倒しすると最大1495Lにまで拡大。全モデルにオートマチックテールゲートが標準装備されます。

価格帯は、アウディA4/S4が455万円〜895万円。A4/S4アバント/A4オールロードクワトロが484万円〜924万円。アウディA4は、メルセデス・ベンツCクラス、BMW3シリーズのプレミアムドイツ御三家で覇を競っていて、今回の改良で商品力と存在感を大幅に高めています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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