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■ダイハツ・タフトはアクティブな魅力!
●実用と遊び心の絶妙なバランス
スズキ「ハスラー」とはさんざん迷った。そのうえで、ボクが選んだのはダイハツ「タフト」だった。
どちらもクロスオーバーSUVスタイルの軽ハイトワゴン。室内が広くて使い勝手に優れるうえに、遊び心あるスタイルなのがいい。ダイハツでいうと「タント」といったスーパーハイトワゴンみたいに、実用性が高くても遊び心のないクルマには興味がない。だけど逆に「コペン」とかホンダ「S660」のように、2人乗りであまりに実用性がないクルマを選ぶのも冒険すぎる。いつかはキャンプへ出かけたりスノーボードに行くかもしれないから、そんなときに荷物が積めないのはちょっと心もとないからだ。
ハスラーやタフトの良さは、そのあたりのバランスに優れることじゃないだろうか。実用性もある絶妙なバランスでありつつ、まったく所帯じみていないのがいい。アウトドアギアのようなアクティブな雰囲気はボクのような独身の生活にもフィットするクルマだと思う。
■天井の大きな窓「スカイフィールトップ」は全車標準装備!
「天井に大きな窓が付いているのは気持ちいいね」と彼女。
そうそう、そこなんだ。ハスラーではなくタフトを選んだ最大の理由はこのガラスルーフ。「スカイフィールトップ」と呼ぶらしい。いま新車で買える軽自動車の中で、ガラスルーフが用意されているのはタフトだけ。しかも全車に標準装備なのだからうれしい。買って驚いたのは、Aピラーが立ち気味でルーフが前方に伸びているおかげで、運転席や助手席からもガラスルーフ越しの風景が視界に入ること。サンルーフの開口部ってふつうは運転席から見えないけれど、ハスラーは特別なのだ。
「でも、熱かったり日焼けしたりしない?」
彼女がそんな心配するのもわかる。でも、直射日光が熱いときや眩しいときはシェードを閉めてしまえばいいし、ガラスは日焼けの原因となる紫外線やジリジリと肌を熱くする赤外線をほとんどカットする「スーパーUV&IRカット機能」つきだから、夏でも全く問題ない。
「オレンジを添えた運転席(ダッシュボードのことらしい)とか、ミリタリー調っぽいシートも面白いね」と彼女。
そういうちょっとしたお洒落もタフトの面白いところ。退屈な軽自動車ではないのだ。
というわけで、さっそく海にでも行こうか。(つづく)
(文:工藤貴宏/今回の“彼女”:夏本あさみ/ヘア&メイク:東なつみ/写真:ダン・アオキ)