●予選の悔しさをバネにして決勝に臨む
岡山国際サーキットで開催されたTCRジャパンシリーズ、通称TCRJ。秋晴れとなった9月27日にはサンデーシリーズ決勝が行われました。
前日26日に行われた予選では、前戦もてぎでポール・トゥ・ウィンを飾った#25 Volkswagen和歌山中央 with TEAM WAKAYAMA 松本武士選手が2大会連続のポールポジションを獲得、開幕2連勝に向けて絶好の位置からのスタートとなります。
フロントローにはタイムアタアック合戦で接戦を演じた#21 Audi Team Hitotsuyama 篠原拓朗選手。篠原選手はサタデー・サンデー両シリーズでポールポジションを取れなかったのが非常に悔しかったとコメントしており、雪辱を果たせるのかに注目です。
その後方からは、今大会からマシンをCUPRA TCRにスイッチした#19 バースレーシングプロジェクト【BRP】 HIROBON選手、そしてそのHIROBON選手とサタデーシリーズで激しいバトルを展開した#34 Drago CORSE 下野璃央選手が虎視眈々と上位進出を狙います。
決勝レースは13:35にフォーメーションラップからグリッドに一旦マシンを停めてのスタンディングスタート!
ここで2番手スタートのAudi RS 3 LMS篠原選手がサタデーシリーズに続き抜群のスタートで、1コーナー進入までにVolkswagen Golf GTI TCR松本選手を難なくオーバーテイクします。
その後方ではHIROBON選手もスタートダッシュを決めますがポジションアップには至らず、逆にHonda CIVIC TCR下野選手にリードを許してしまう場面も。
トップを行く篠原選手と松本選手はソーシャル・ディスタンスを取るかのようにそれぞれ他車との距離をじわじわと広げていきます。
その後方では、HIROBON選手と下野選手の3位争い、そしてその後方でも#69 55MOTO with J’S RACING 梅本 淳一選手のAlfa Romeo Giulietta RF TCRと#17 バースレーシングプロジェクト【BRP】 鈴木 建自選手のAudi RS 3 LMS、そして#55 55MOTO with J’S RACING Mototino選手のAlfa Romeo Giulietta RF TCRによる三つ巴の6番手争いはヒートアップ!
マシンが当たりながらのガチンコ勝負は観ているこちらも手に汗握ってしまうほど迫力満点です。
20分+1周で行われる決勝はスタートダッシュを決めた21号車篠原選手が、後続に6秒の差をつけ優勝!予選での悔しさを倍返しするかのような素晴らしい走りを魅せ、岡山ラウンドを2連勝で締めくくりました。
2位に入った25号車松本選手は予選ポイントでドライバーズランキングトップを死守する形となりました。また、3番手でチェッカーを受けた34号車下野選手は最終ラップでのHIROBON選手との接触によって決勝結果に30秒の加算というペナルティを受け7位完走となり、これによって19号車HIROBON選手が繰り上がってオーバーオール3位、ブロンズクラス優勝となりました。
TCRJの次の開催は11/14〜15、大分県はオートポリスでの開催となります。シリーズもいよいよ後半戦に突入し、チャンピオンシップに向けてますます目が離せない、アツいバトルをぜひサーキットでご覧ください!
(H@ty)
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