●馴染みのないチームのマシンでもA、Bどちらのドライバーか瞬時にわかるその法則とは?
今シーズンからスーパーGTに導入された新しいドライバー識別灯。clicccarでも開幕前テストでの試験運用を取材し、運用側でもその表示方法について試行錯誤を重ねている様子をお伝えしました。
その後無観客で開催された前半4戦を終えて、その表示方法にひとつの法則がある事を、モータースポーツファンの方々はお気づきでしょうか?
スーパーGTファンの方なら、お気に入りのドライバーやチームをお持ちでしょう。なのでそのドライバーのイニシャルを見ればパッとそのドライバーの顔が頭に浮かんでくると思います。
ところが、お気に入りのチームのマシンがバトルをしている時、そのライバルのマシンのドライバーが誰なのかまでは、イニシャルを見てもなかなか名前が出てこず、モニターの前でモヤッとした経験のある方も少なくないと思います。
かく言う筆者もコースサイドで、今ドライブしているの誰だった?となる事しきりでした。ところが、今回ご紹介する法則を覚えておくと、そのマシンをドライブしているのがAドライバーなのかそれともBドライバーなのかが瞬時にわかるようになるはずです。
ではまずこちらの2枚の写真をごらんください。(画像をクリックすると拡大表示されます)
第4戦もてぎで優勝した#17 KEIHIN NSX-GTですが、Aドライバーは塚越広大選手、Bドライバーはベルトラン・バゲット選手、そのイニシャルはそれぞれKT、BBとなります。
その識別灯の表示方法をよく見ると、AドライバーであるKTは左詰め、BドライバーであるBBは右詰めでイニシャルが表示されているのがおわかりでしょうか?このように、ドライバーのイニシャルが左詰めで表示されているのか、あるいは右詰めなのかを見ることで、A・Bどちらのドライバーがドライブしているのか判別できる表示方法になっているのです。
他のマシンでもその法則が成り立っているのか、確認してみましょう。
GT500クラスで予選ポールポジションを獲得した#38 ZENT GR Supraと、GT300クラス優勝の#65 LEON PYRAMID AMG。
38号車は立川祐路(YT)選手と石浦宏明(HI)選手、65号車は蒲生尚弥(NG)選手と菅波冬悟(TS)選手。どちらもAドライバーは左詰め、Bドライバーは右詰めで表示され、法則が成り立っていることがおわかりかと思います。
この法則を覚えておくと、とっさの時でもどのドライバーがマシンをドライブしているのか感覚的に判断できるようになり、いよいよ次戦からは現地でもレース観戦できるようになりますので、現場でのドライバーの識別もしやすくなるのではないでしょうか?
ただひとつ心配なのは、来シーズン以降Cドライバー登録がされた時にはこの法則が成り立たなくなってしまうということですが、それはひとまず忘れておきましょう(笑)
個人的には、できるのであればイニシャル表示を昨シーズン同様色分けして表示してくれれば更にわかりやすくなるのかなと思っています。
ちなみに余談ですが、56号車のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手のイニシャル表示はどうだったか、わかりますか?
(H@ty)
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https://clicccar.com/2020/03/16/962397/