レクサスRCが一部改良。レクサス独自の乗り味を追求し、各部をブラッシュアップ

■RC Fはマルチメディアシステムのスマホ連携を強化

生産、販売を終えたレクサスGSのプラットフォームをベースに仕立てられたクーペのRC、ホットバージョンのRC Fが2020年9月17日に一部改良を受けました。

クーペらしいスタイリッシュなスタイリング、LC譲りのハンドリングなどが美点です。また、5.0L V型8気筒エンジンを積む「RC F」は本格スポーツカー顔負けの怒濤の加速を披露してくれます。

レクサスRC
RC300h“version L”の走り

まずRCは、今秋に発売が予定されている新型ISと共に、レクサス独自の乗り味である“Lexus Driving Signature”をより高い次元へと昇華させることを目指したそう。

そのため、高い操縦安定性や乗り心地の向上を実現したとしています。スポット溶接打点の追加により、ボディ剛性が向上し、スタビライザーバーの高強度鋼材採用や、リヤアッパーアームの高強度アルミ材採用により、ばね下質量の低減も達成。

レクサスRC
RCの新ボディカラー「ソニッククロム」

2.0Lターボエンジンを積む「RC300」では、最高出力の発生回転数を5,200~5,800rpmへと拡大し、よりパワフルな加速フィールが得られるようになったそうです。

また、2.5L 直列4気筒エンジンとモーターを積むハイブリッドの「RC300h」では、アクセル操作に対する駆動力の制御を最適化。これにより、モーターがもたらすレスポンスの良さが際立ち、ドライバーの意図に忠実でリニアな応答性が得られたとしています。

レクサスRC
RC350“version L”のインパネ

ほかにも、電動パーキングブレーキ/ブレーキホールド、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)、クリアランスソナー&バックソナー、ブラインドスポットモニター(BSM)、リヤクロストラフィックアラート(RCTA)が全車に標準装備されるなど、先進安全装備の充実化が図られています。

レクサスRC F
レクサスRC Fの走り

ボディカラーでは、金属質感と高光沢を実現したという、新色の「ソニッククロム」を含む全10色が用意されています。

新色の「ソニッククロム」はハイライトの艶やかな光沢とシェードでの際立った陰影のコントラストにより、金属の質感を表現。塗料の体積を凝縮し、薄い膜にすることで塗料内のアルミフレークを平滑に並べる技術によって反射をより強く表現することが可能な「ソニック工法」を応用。

これにより、滑らかな表面が生む強い反射による陰影を実現したそうです。

レクサスRC
オーディオ&ビジュアル機能を強化

RC Fの一部改良は、車載テレマティクスのスマホ連携が主なメニュー。マルチメディアシステムが「SmartDeviceLink」「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応しています。

手持ちのiPhoneやAndroidスマートフォンを10.3インチワイドディスプレイと連携させることで、リモートタッチによる画面操作や音声操作が可能になり、使い勝手が向上しています。ほかにも、クリアランスソナー&バックソナーが全車に標準化され安全性を向上。ボディカラーには、上記の新色「ソニッククロム」を含む全6色が用意されています。

レクサスRC F
レクサスRC Fのインパネ

価格帯は、RC350が658万4000円〜730万7000円、RC300hが621万7000円〜674万7000円、RC300が576万9000円〜629万9000円。RC Fは1042万円〜1432万円です。

レクサスRC F
RC F“Performance package”のリヤビュー

国産車では、アッパーミドルサイズのFRスポーツクーペは貴重な存在。RCは、日常使いからスタイリッシュに乗れる仕様、ハイブリッド、スポーティな「“F SPORT”」まで揃い、ハイレベルなスポーツ走行を可能にするRC Fも控えています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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