●もてぎで初開催となるTCRJは予選から激しい争いに
スーパーフォーミュラが開催されているツインリンクもてぎで8月29日、TCRジャパンシリーズもてぎ大会が開催されました。
昨シーズンからスーパーフォーミュラのサポートレースとして各サーキットで開催されてきたTCRJですが、昨年は唯一ここもてぎでは開催されず、今回TCRJとして初のもてぎ開催となりました。
今シーズンはスーパーフォーミュラのレースフォーマットの変更に伴って、土曜日午前中にサタデーシリーズとサンデーシリーズの予選を行い、土曜午後にサタデーシリーズ、日曜にサンデーシリーズの決勝レースを行うフォーマットでの開催となります。
朝から天候に恵まれ、強い日差しがジリジリと照りつける中、8:30からはまずサタデーシリーズのグリッドを決める予選が15分間で行われ、前戦SUGOのサタデーシリーズで最後尾スタートから見事全車抜きで優勝した#21 Audi Team Hitotsuyama 篠原拓朗選手がわずか計測3周でベストタイムをマーク、ポールポジションを獲得します。
フロントローとなる2番手には#25 VolkswagenRT with TEAMWAKAYAMA 松本武士選手が入り、オーバーオールクラスとして格の違いを見せつけます。3番手にはTCRJ唯一の女性ドライバーである#34 Drago CORSE 下野璃央選手がつけ、ブロンズクラス(旧ジェントルマンクラス)最上位からのスタートとなりました。
その予選終了から50分後の9:35、気温・路面温度ともにより厳しいコンディションとなる中、今度は翌日サンデーシリーズの予選が行われました。ここでは松本選手が先程行われたサタデーシリーズの自身の予選タイムを上回るタイムを、こちらも計測3周で叩き出し決勝レースに向けてタイヤを温存します。
篠原選手も同じタイミングでアタックしますがm、松本選手のタイムに0.006秒及ばず2番手に。その後再アタックを試みますがタイムを削ることはできませんでした。このタイヤ戦略が翌日の決勝でどう影響するのか、サンデーシリーズ決勝の見所の一つとなりそうです。
●下野選手がクラス初優勝!
真夏の太陽がドライバーやチームクルー、オフィシャルスタッフの体力を容赦なく奪っていく昼下がり、TCRJサタデーシリーズ決勝が行われました。通常決勝レースは23分+1周で争われますが、今大会は20分+1周に短縮されての決勝レースとなりました。
フォーメーションラップからのスタンディングスタートで決勝レースがスタートすると1〜2コーナーでフロントローの2台によるポジションの奪い合いが! しかしその後は大きな混乱もなく、ポジションをキープした篠原選手が徐々に後続を引き離していきます。その後ろでは2番手スタートの松本選手に下野選手がついていく展開に。
その後は上位の順位変動もなく、篠原選手が開幕戦に続いてサタデーシリーズ2連勝を飾りました。終盤松本選手に仕掛けられる位置まで距離を縮めて来た下野選手は3位表彰台を獲得!参戦2戦目にしてブロンズクラス初優勝となりました。
TCRJもてぎ大会サンデーシリーズ決勝は30日、11:55決勝レーススタートの予定です。松本選手が予選に続いて決勝でもポジションを守りきれるのか?そして下野選手はサンデーシリーズでさらに順位を上げてくるのか、見所は尽きません!
(H@ty)
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