■ヘッドライトやグリルに市販型コンポーネント装着、レベル3の半自動運転技術搭載
BMWが開発中のフルエレクトリック・クロスオーバーSUV、「iX5」(仮称)市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
キャッチしたプロトタイプは、これまでよりカモフラージュを大幅に削ぎ落としているようです。フロントエンドではヘッドライト、ダイヤモンド型のアクセントが施された大型キドニーグリルなど、市販型コンポーネントが初めて装着されているほか、垂直のコーナーエアインテークが初めて露出しています。
強固なグリルにはレベル3半自律運転を可能にする様々なレーダー機能、カメラ技術、多数のセンサーが取り付けられるでしょう。
リアエンドでは、ボディにうまく融合された市販型のテールライトが装着され、ゲートに伸びている様子が伺えます。また、ワイドに広がるテールゲートの開口部も鮮明に確認できます。
足回りでは、ピレリP Zeroタイヤを装着した21インチプロダクション・エアロスタイルホイールが確認できますが、トレーラーに積まれた米国仕様のプロトタイプはブリジストンタイヤが装着されているようです。
キャビン内では往来のギアスティックを廃止、小さなスイッチと置き換わります。上部と下部がフラットな多角形ハンドル「ポリゴナル・2スポーク・ステアリングホイール」、直感的なタッチコントロールを可能にする、巨大で湾曲したディスプレイなど、次世代モデルにふさわしいコックピットが実現します。
市販型には、第5世代の「eDrive」システムを搭載。最高出力530ps、航続距離640km(400マイル)を可能にする、高密度で軽量の80kWhバッテリーパックが積まれます。この強力なパワートレインとe-AWDシステムにより、0-100km/h加速4秒未満のパフォーマンスを実現すると予想されています。
市販型のワールドプレミアは2021年前半とみられており、車名は「iX5」が有力候補の1つだといいます。
(APOLLO)