ブラッシュアップされたレクサスLC500クーペ、V8・NAかV6ハイブリッドか…清水和夫ならどっち?【SYE_X】

■初めてイイと感じたハイブリッド、レクサスLC500hはモダンでテクノロジー満載。
V8・NAのLC500クーペは野性的でアドレナリンがドピュ~!

●ブラッシュアップされたレクサスLC500シリーズの技術を探る

2020年6月に2020仕様としてマイナーチェンジされたレクサスLC500シリーズ。LC500コンバーチブルに続き、今度はV8・NAクーペのLC500とハイブリッド仕様のLC500h試乗をした国際モータージャーナリスト・清水和夫さん。

LC500クーペ
まずはV8・NAのLC500から試乗です。

まずはLC500クーペ、V8・NAを試乗です。

●対カブリオレだとこのクーペのほうがコントロール性は上。でも買うとしたら…!

V8・NAエンジンを高回転まで回すっていうのはゴルフのアイアンみたいなもので、飛ぶ飛ばない、曲がる曲がらないじゃなく、「打感がビューテイフォー!」なんだよね。回転が上がったときのウワァン!っていう、シフトアップ&ダウンをしたときのピックアップの感じ、たまらないね。

LC500試乗中の清水和夫さん
クーペならではのボディ剛性はカブリオレよりコッチが上だね。

新設されたコンバーチブルよりこのハードトップクーペのほうが、重量やボディ剛性では有利なんだろうね。コンバーチブルよりバネ上の動きもシャキッとしているし、アンダー・オーバーのコントロールやライントレースもいい。

ひゃっほ~!

170km/hでケツが出るとちょっと声が出ちゃう。最近コロナでこんなことやっていないからサ。とにかく、V8スーパースポーツを振り回すって楽しいね!

LC500試乗を終えて
ウ~ン買うとしたら同じV8・NAのカブリオレがイイかな。

●あんまり好きじゃないハイブリッドだけど、初めてイイと感じたよ!

次はLC500h、ハイブリッドのアクティブステア付きです。

ハイブリッドにあまりいい印象が無い理由は、パワートレーン全体が重くなるから。「ン~ど~なの?」というのが他のモデルでは感じられるのですが、このLC500hはハイブリッドがちょうどいい感じ。クルマの重量やサイズに、このV6エンジン+モーターのトルクの感じから、パワートレーンが重いゾ!っていうのが無いです。

LC500h試乗中の清水さん
このハイブリッドはベストベスト! 初めてHVいいな!って思ったよ。

初めてハイブリッドでいいなと思ったよ。

でもまぁオレのおススメとしては、ラグジュアリーに走りたい人は『クーペ・ハイブリッド・リヤステア付き』のLC500hがいいと思うし、ちょっと肉食系に楽しみたい人は、屋根開けて風を感じて、かつV8・NAエンジンを7000rpm以上ブン回して楽しむLC500コンバーチブル。

そういう意味ではV8・NAとV6ハイブリッドのキャラクター作りが上手く、ボディもクーペとカブリオレの2種類があるのでLC500シリーズは差別化ができていますね。

●チーフエンジニアに聞くLC500シリーズの最先端技術

最後に、レクサス LIZ製品企画チーフエンジニア・武藤康史さんに技術的ないろいろをインタビュー。

チーフエンジニア・武藤康史さん
コンバーチブルのカットモデルを前に、レクサス LIZ製品企画チーフエンジニア・武藤康史さんに技術的なお話を伺います。

カブリオレを可能としたロッカーパネルの溶接技術、狭いピッチでのスポット増しなどによる剛性アップ技術。またもしもの時のアクティブロールバーによる衝突安全基準、はたまた清水さん曰く「都市伝説?」と思っていたというアルミテープによる空力への効果などに突っ込みインタビューをしています。

ロッカーパネル
カブリオレを可能としたロッカーパネルの溶接技術など、カブリオレを可能とした技術が他車種にも生かされるといいます。

そんな技術話やLC500、LC500h、そしてLC500カブリオレ、すべてのインプレッションの詳しくは動画でお楽しみを!

(試乗インプレッション:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/アシスト:永光 やすの)

LC500カブリオレ
LC500カブリオレは、V8・NAサウンドを聞くためのクルマでもあり!

■SPECIFICATIONS
車名:レクサスLC500h/LC500/LC500 Convertible
全長×全幅×全高mm:4770×1920×1435(LC500 Convertible1350)
ホイールベース mm:2870
トレッド 前/後 mm:1630/1635
最低地上高 mm :140(LC500h)/135(LC500/LC500 Convertible)
車両重量 kg:1990(LC500hクーペ)/1930(LC500クーペ)/2050(LC500 Convertible)
乗車定員 名:4
エンジン:V6(LC500h)/V8(LC500/LC500 Convertible)
エンジン排気量 cc:3456(LC500h)/4968(LC500/LC500 Convertible)
最高出力kW(PS)/rpm.:220(299)/6600(LC500h)/351(477)/7100(LC500/LC500 Convertible)
最大トルクNm(kgf・m)/rpm:356(36.3)/5100(LC500h)/540(55.1)/4800(LC500/LC500 Convertible)
モーター 最高出力 kW(PS):132(180)(LC500h)
モーター 最大トルク Nm(kgf・m)/rpm:300(30.6)(LC500h)
トランスミッション:マルチステージハイブリッドトランスミッション(電気式無段変速機) (LC500h)/Direct Shift-10AT(電子制御10速オートマチック) (LC500/LC500 Convertible)
駆動方式:後輪駆動
サスペンション F/R:マルチリンク(スタビライザー付)/ マルチリンク(スタビライザー付)
ブレーキ F/R:ベンチレーテッドディスク6POD/ベンチレーテッドディスク 4POD
タイヤサイズ:245/45RF20/275/40RF20 ランフラットタイヤ
車両本体価格(税込):
14,000,000円(LC500hクーペ/Lパッケージ)
15,000,000円(LC500h Sパッケージ)
13,500,000円(LC500クーペ/Lパッケージ)
14,500,000円(LC500 Sパッケージ)
15,000,000円(LC500 Convertible)

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V8・NA・コンバチ!好物全部載せのレクサスLC500コンバーチブルに清水和夫、大興奮!【SYE_X】
https://clicccar.com/2020/08/14/1003138/

【関連リンク】

StartYourEnginesX
https://www.youtube.com/user/StartYourEnginesX

この記事の著者

清水和夫 近影

清水和夫

1954年生まれ東京出身/武蔵工業大学電子通信工学科卒業。1972年のラリーデビュー以来、スーパー耐久やGT選手権など国内外の耐久レースに参加する一方、国際自動車ジャーナリストとして活動。
自動車の運動理論・安全技術・環境技術などを中心に多方面のメディアで執筆し、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとして多数の出演経験を持つ。clicccarでは自身のYouTubeチャンネル『StartYourEnginesX』でも公開している試乗インプレッションや書下ろしブログなどを執筆。
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