●2019年GT300 ドライバーズランキング2位の実力をGT500でも見せられるか!?
近年グローバルに展開し、昨シーズンにはドイツツーリングカー選手権(DTM)との共通技術規則「Class 1」も完成、特別交流戦という形でDTMマシンとGT500クラスマシンとのガチンコバトルを実現させた日本の誇るモータースポーツ、スーパーGT。
その世界的な注目度も相まって、元F1ドライバーをはじめAudiなど欧州カーメーカーのワークスドライバーも積極的に参戦するようになってきました。
ところが今般の新型コロナウイルス感染症によって、そういった外国人ドライバーが来日できないという問題が起こり、それに代わって起用される日本人ドライバーたちがいます。特に激戦のGT500クラスにおいて、TGR TEAM SARDのBドライバーとして抜擢された阪口晴南選手は注目の存在です。
坂口選手は昨シーズン、それまで所属していたHONDAの育成枠から外れ、LEXUS RC F GT3でスーパーGTに参戦するK-tunes RacingからGT300クラスに参戦を開始、2度の優勝を含む4度の表彰台を獲得し、参戦初年度でシリーズ2位となる活躍を見せたTOYOTA陣営の若手有望選手の一人です。
8日に行われた予選Q1ではチームメイトの中山雄一選手が最終ラップで見事2番手を獲得し、坂口選手にとって初めてのGT500クラス予選Q2へとつなぎます。ポールポジションをかけた予選Q2ではルーキーらしく他チームに先駆けてコースイン、入念にタイヤやマシンの感覚を確かめつつ早めのタイムアタックを行い、練習走行から好調だった2台のNSX-GTに次ぐ3番手タイムをいきなり叩き出します!
その後自己ベストを更新することはできませんでしたが、そのタイム1’27.729を上回るマシンも現れず、セカンドローとなる3番グリッドを自身のドライビングで決めてみせました。
GT500デビュー戦でのQ2担当も相当なプレッシャーがあったというのは想像に難くありませんが、昨シーズンのスーパーGTデビュー戦でもいきなりクラス優勝したその強運と走りの実力で9日の決勝結果も期待してしまうのは、きっとTOYOTAファンだけではないのではないでしょうか? そんなスーパーGT第2戦決勝は13時スタートの予定です。
(写真:吉見幸夫、松永和浩、GTA 文:H@ty)
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