トヨタ・カムリにスポーティな特別仕様車「WS“Black Edition”」を設定

■一部改良も同時に実施して先進安全装備を強化

2020年8月5日、トヨタは主力セダンであるカムリを一部改良し、同日発売しました。同時に1980年の「セリカ・カムリ」誕生から40周年を記念した特別仕様車の「 WS“Black Edition”」を設定・発売しています。

トヨタ カムリ
一部改良を受けたトヨタ・カムリ。写真は「WS“レザーパッケージ”」

今回の一部改良は、最近のトヨタ車が推進している先進安全装備の強化がメニューとなっています。

具体的には、駐車場などでのアクセルとブレーキの踏み間違い、アクセルの踏み過ぎなどが原因の衝突被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナーの「パーキングサポートブレーキ(静止物)」を、従来オプション設定だった「X」グレードに標準化することで、全車標準装備となりました。

トヨタ カムリ
インテリジェントクリアランスソナー「パーキングサポートブレーキ(静止物)」

ほかにも、ドライバーの死角をサポートするブラインドスポットモニター「BSM」、リヤクロストラフィックオートブレーキの「パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)」を「WS」「G」グレードに拡大することで、安全装備の充実化が図られています。

トヨタ カムリ
「パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)」

●「セリカ・カムリ」誕生40周年を記念した特別仕様車「 WS“Black Edition”」

カムリは1980年に日本専用モデル「セリカ・カムリ」として誕生。1982年に「カムリ」への改称後は世界戦略車として展開され、今まで米国など100カ国以上の国や地域で販売されている同社の主力セダンです。

特別仕様車の「 WS“Black Edition”」は、セリカ・カムリ誕生から40周年を記念して設定され、上質でスポーティな仕立てになっています。

トヨタ カムリ
特別仕様車の「WS“Black Edition”」

ベース車は、最上級グレードでもあるスポーティな「WS」グレード。

専用色の「プレシャスブラックパール」に一定間隔に開けられている打ち抜き穴が施されたパーフォレーション・レッドの本革シートが施されほか、ブラック塗装の18インチアルミホイール、スモーク調のフロントロアグリルモールディング、スモークエクステンション加飾が目を惹くヘッドランプ、リヤコンビネーションランプなどにより、特別仕様車らしいスペシャル感が醸し出されています。

トヨタ カムリ
パーフォレーション・レッドの本革シート

ボディカラーは全色オプション。「プレシャスブラックパール」のほか「プラチナホワイトパールマイカ」「エモーショナルレッドⅡ」を設定。「プラチナホワイトパールマイカ」「エモーショナルレッドⅡ」は、「アティチュードブラックマイカ」とコーディネイトになる2トーンも設定されます。

トヨタ カムリ
前席シートヒーターを装備

特別仕様車の装備では、前席にシートヒーター、助手席にもパワーシートが設定(助手席は4ウェイの前後スライド+リクライニング)され、快適性も引き上げられています。

カムリの価格帯は、348万5000円~464万8000円。特別仕様車の「WS“Black Edition”」は、2WDが420万8000円、4WD(E-Four)が440万6000円です。

トヨタ カムリ
「WS“レザーパッケージ”」のリヤビュー

カムリも他モデルと同様、新車販売台数を減らしています。コロナ禍などにより2020年1月〜6月までの販売台数が前年同月比52.6%となっていて、今回の一部改良と特別仕様車の設定で販売のテコ入れを図る構えです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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