100%電動版のラグジュアリーSUV「DS 3 CROSSBACK E-TENSE」の価格は499万円〜534万円【新車】

■CHAdeMo(チャデモ)規格に対応し、欧州WLTPモードの航続距離は320km

電動化戦略を着実に進めているGroupe PSAは、高級ブランドである「DS オートモビル」から販売される電動ラグジュアリーSUVの「DS 3 CROSSBACK E-TENSE(DS 3 クロスバックE-TENSE)」の日本仕様の詳細を明らかにしました。

DSオートモビル DS3 クロスバックE-TENSE
DS オートモビルの「DS 3 クロスバックE-TENSE」の詳細を発表

「DS 3 CROSSBACK E-TENSE」は、100kWのモーターと50kWhのバッテリーが搭載され、航続距離はJC08モードで398km、欧州WLTPモードの航続距離は320km。ボディサイズは、全長4120×全幅1790×全高1550mm、ホイールベースは2560mmで、立体駐車場に入るコンパクトサイズになっています。また、車両重量は1580kg(Grand Chic)。

DS オートモビル DS 3 クロスバックE-TENSE
DS 3 クロスバックE-TENSEのリヤビュー

気になる充電環境は、日本のCHAdeMo(チャデモ)規格に対応し、50kWで80%充電まで約50分。コンセント型の普通充電 (3kW 15A 200V)は100%充電まで約18時間。50km充電までは約4時間弱。また、ウォールボックス型普通充電(6kW 200V)は、100%充電までは約9時間。50km充電は約2時間弱となっています。

●走行モードは3つ、回生ブレーキモードは2つ用意

採用される電動化プラットフォーム「eCMP」は、上質な走りが魅力である内燃機関版の「DS 3 CROSSBACK」の電動版で、バッテリーとモーターを巧みに配置。キャビンやラゲッジスペースを犠牲にすることなく、5人乗りでクラス最大級を誇る約350Lの荷室容量を実現しているそうです。

電動化に伴い静粛性の向上がさらに図られているそうで、ラグジュアリーSUVにふさわしい動的質感にも期待大。

DSオートモビル DS3クロスバックE-TENSE
DSオートモビル DS3クロスバックE-TENSEの電動パワートレーン「eCMP」

「DS 3 CROSSBACK E-TENSE」には、航続距離の最大化を図る「ECO」「NORMAL」、パワーとトルクを最大化する「SPORT」の3つのドライブモードが用意されています。

これらのモードとは別に、フォーミュラEからインスパイアされたという「D」モードと「B」モードの2つのエネルギー回生システムが搭載され、好みに応じてシフトレバーの操作により選択することが可能。

「D」モードでは、アクセルを戻した時の内燃機関のエンジンブレーキの挙動がシミュレーションされ、人の感覚に寄り添ったなじみのある自然な減速感が得られるそう。「B」モードでは最大減速度約1.3m/sとなり、いわゆるワンペダルドライブに近い運転が可能としています。

DSオートモビル DS3クロスバックE-TENSE
DS3クロスバックE-TENSEのインテリア

インテリアでは、7インチのタッチスクリーンの下に、タッチコントロールとセンターエアアウトレットがひし形に配置されています。同スクリーンには主要なコントロールパネルが表示され、車両セッティングなどの操作が可能。また、バッテリーのヒートポンプ、タイヤ空気圧モニタリングシステム、回生ブレーキと統合されたABS、ESP、レーンキープアシスト、ヒルスタートアシスト、リヤパークアシスト、オートエアコン、本革ステアリングホイール、8個のエアバッグ、フラッシュフィッティングドアハンドルなどが標準装備されています。

DSオートモビル DS3クロスバックE-TENSE
ドアハンドルがボディから自動的にせり出す「プロキシミティ キーレスエントリー」

インテリジェントな「DS MATRIX LED VISIONヘッドライト」など、最新技術が搭載されているほか、キーが車両から1.5m以内に近づくと、フラッシュフィッティングドアハンドルがボディから自動的にせり出す「プロキシミティ キーレスエントリー」も内燃機関版と同様に用意されています。

DSオートモビル DS3クロスバックE-TENSE
DS 3 クロスバックE-TENSEのDS MATRIX LED VISIONヘッドライト

さらに、「Grand Chic」では、ヘッドアップディスプレイとオフホワイトのハーフナッパレザーシートとオフホワイトのテップレザーが目を惹くダッシュパネルが迎えてくれます。

EVならではのアクセントとしてサテンクロームのDSウィング、アンスラシートグレーのフロントグリル、随所に配されたE-TENSEのエンブレムも特徴。エキゾーストエンドはもちろん装着されておらず、よりシンプルで彫刻的な美しさが際立つリヤエンドも見どころです。18インチのKYOTOアルミホイールとE-TENSE専用の新色「クリスタル パール」などが同EV独自のエレガンスをさらに演出しています。

DS 3 クロスバックE-TENSE
エレガントなデザインのアルミホイール。こちらはKYOTO(18インチ)

ほかにもボディカラーは、「ブルー ミレニアム」「オル アンペリアル」「ウイスパー」を設定。ルーフは、「クリスタル パール」のボディカラーでは「ノアール ペルラネラ」「ダイヤモンド レッド」との組み合わせが可能。

インテリアもホワイトのレザーが配された「RIVOLIインスピレーション」が用意され、ダッシュボード、シート、ルーフライニングはもちろん、ステアリングホイールまでもホワイトでコーディネイトされます。

DSオートモビル DS3クロスバックE-TENSE
E-TENSE専用の新色「クリスタル パール」

価格は、受注生産の「DS 3 CROSSBACK E-TENSE So Chic(ソーシック)」が499万円。「DS 3 CROSSBACK E-TENSE Grand Chic(グランシック)」が534万円です。

実車が気になる!! という方は、来る8月22日(土)、23日(日)の2日間、「DS 3 CROSSBACK E-TENSE」の日本における発売を記念し「MEET ELECTRIC ELEGANCE クラス初の100%エレクトリックSUV、DS 3 CROSSBACK E-TENSE デビュー」を東京ミッドタウン日比谷においてチェックできます。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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