■7基の電気モーター搭載で1400馬力を発揮
フォードは「マスタング・マッハE」をベースとしたNASCARレーサー「マスタング・マッハE 1400」を世界初公開しました。
マスタング・マッハEは、ロサンゼルスモーターショー2019にてワールドプレミアされた、初のフルエレクトリックスポーツです。
今回公開されたマッハE 1400は、ブランドの新たなEVパフォーマンスを絶対的な限界まで引き上げています。パワーユニットは7基の電気モーター、56.8kWhのバッテリーを搭載し、最高出力1400psを発揮、車重は1,043kg(2,300ポンド)で時速258km/h(160マイル)という驚異のスペックを持ちます。
ドライブトレインには、前輪に動力を供給する3基のモーターと後車軸を回すための4つのモーターを設置。単一ドライブシャフトがそれらをディファレンシャルに接続します。このシステムはドライバーがドリフトを行うか、トラックにクイックラップを設定するかにより調整することが可能だといいます。
またこのハードコアEVは、ブレンボ製ブレーキコンポーネントとドリフトを容易にする油圧ハンドブレーキを備えているほか、電子ブレーキブーストスタートシステムは、回生ブレーキ、ABS、および安定制御の機能を組み合わせています。
マッハE 1400の発表で、RTR Vehiclesの創設者であり、プロレーサーでもあるVaughn Gittin Jr.氏は、
「フォードパフォーマンスとRTRの10,000時間のコラボレーションから生まれました。マッハEのボディインホワイトを使用していますが、その中身は大幅に変更され、適応可能なドライブトレインにより、フロント、リア、および全輪駆動のレイアウトを切り替えることができ、さまざまなコントロールアームとステアリング設定があります。現段階で1400馬力のマッハEの生産仕様は考えていませんが、最終的に量産モデルへの道をみつける可能性があります」
と述べています。
現在、マッハEの最強モデルは、最高出力459hp、最大トルク830Nmを発揮するGTですが、それを凌駕するマッハE 1400の市販化に期待したいところです。
(APOLLO)