埼玉トヨペットGreen Braveが開幕戦で悲願のスーパーGT初優勝!【SUPER GT 2020】

●GT300クラスもGRスープラがデビューウィン

今年スーパーGTに、2005年以来15年ぶりに復活したGRスープラ。GT500クラスではNSX勢との激しいポールポジション争いからポール・トゥ・ウィンを含む上位5位までを独占する快挙を成し遂げました。

そしてGT300クラスでも埼玉トヨペットGreen Braveが今年、JAF-GTマシンとして新開発したGRスープラが開幕戦でデビューウィンを飾り、GRスープラのスーパーGT初戦に華を添えました。

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2列目4番手グリッドを獲得した52号車

2020年のスーパーGTは、第4戦までがひとまず1day開催となることから、日曜19日午前に行われた公式予選では、予選Q1をBドライバーでマシンと共にスーパーGTデビューとなる川合孝汰選手が担当、2組に分かれて行われたQ1B組を4番手タイムで通過し、Q2に進出します。

Q2では昨シーズンの第5戦富士でポールポジションを獲得している吉田広樹選手がドライブして2列目4番グリッドを獲得、十分優勝を狙える位置からのスタートとなります。

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タイヤ無交換作戦を成功させ、クラストップに躍り出る

そして迎えた午後の決勝では、事前の想定以上の暑さとなったコンディションの中でタイヤ無交換作戦を決行! 作戦が見事にハマり、着実に順位を上げながら中盤39周目にはクラストップに浮上。そのまま安定した走りでチームにとっても念願のスーパーGT初優勝を遂げました。

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川合選手(右)はスーパーGTデビュー戦での優勝、吉田選手(左)もフル参戦してからは初優勝となった

今シーズンの開幕前、単独インタビューに応じてくださった川合選手は、その中で「ルーキーとしてまずは1勝を目標に」と抱負を語ってくれましたが、この優勝を機に更に大きな目標に向かって活躍していくことをファンの方々とともに期待したいと思います。

スーパーGTでは、特定のチームやマシンが勝ち続けることを難しくするために、レースで獲得したポイントに応じてウェイトを積む、いわゆるウェイトハンデ制を採用していますが、今シーズンからこのウェイトハンデのルールがGT300で変更になりました。

昨年まで、1位から10位までの入賞マシンには、1ポイントにつき2kgのウェイト(上限100kg)を積む事になっていましたが、これが今シーズンから1ポイントにつき3kg(上限は同じく100kg)となりました。今回優勝して20ポイントを獲得した52号車は次戦の富士ではいきなり60kg(大人一人分)のウェイトを積むことになります。

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同一サーキットでの連戦でウェイトハンデがどのように効くのかも次戦の注目ポイントです

普段のスーパーGTではなかなか見ることのできない同一サーキットでの連戦ですが、そういった視点から見る第2戦は、また見どころが増えて楽しく観戦できるのではないでしょうか? そんなスーパーGT第2戦は8月9日に予選・決勝が行われる予定です。

(H@ty)

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