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●2020シーズン前半は1day開催のフォーマットを採用
7月とは思えない肌寒さとなった18日、モータースポーツファンが待ちに待ったスーパーGT開幕戦「たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE」が、静岡県は富士スピードウェイで開幕を迎えました。
世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大防止のため、開幕戦から第4戦もてぎ大会までは無観客とし、人と人の密接する時間を減らすために予選・決勝をすべて日曜1日で完結させる1dayフォーマットを採用しての開催となりました。
前日金曜に通常通り搬入を終えた各チームは土曜朝から公式車検などを済ませ、通常では土曜午前に行われている公式練習が16:00から行われる予定でした。
無観客ということで、普段ですと公式練習のあとに行われるサーキットサファリも行われず、チームによってはCOVID-19の影響で来日できなかったドライバーに代わってエントリーしている助っ人ドライバーのマシン習熟やルーキーテストなどもあり、普段以上に貴重な走行時間となるはずでした。
●霧のためディレイ、そして公式練習の順位がそのままグリッド順に!?
朝から降り続いていた雨が止み次第に路面が乾き始めた昼過ぎ、ここ富士スピードウェイでは珍しくない霧がサーキットを覆い始めました。練習走行開始予定時刻の16時を過ぎても、一向に霧が晴れる気配はありません。結局待つこと1時間、17:15から時間を20分短縮して公式練習がスタートしました。
そしてこの時「翌日の公式予選が悪天候によって30分以上ディレイすることになった場合は公式予選をキャンセルし、この公式練習の順位が決勝のグリッドになる可能性がある」と発表されました。
●GT300はロータス・エヴォーラMCがトップタイム
再び薄っすらと霧が立ち込める中、70分の公式練習からまずはGT300クラスの専有走行10分が始まります。ここでトップタイムをマークしたのはGT500、GT300両クラスでシリーズチャンピオン獲得経験のある柳田真孝選手がドライブする#2 シンティアム・アップル・ロータス。
所々路面が乾かない難しいダンプコンディションの中、それまでトップタイムだった#55 ARTA NSX GT3のタイムを0.098秒更新する圧巻の走行となりました。
●GT500は好調NSX-GTがワンツー
GT300に続いて行われたGT500クラスの専有走行はまさに予選さながらのタイム更新ラッシュとなりました。
走行時間残り2分を切ったところで、まずは新型車種となる#38 ZENT GR Supraの石浦宏明選手が2番手に浮上。するとこの公式練習中常にトップを守っていた#8 ARTA NSX-GTの野尻智紀選手が最終ラップでそれまでのタイムを更新してトップを盤石なものにします。
この後#36 au TOM’S GR Supraでルーキーのサッシャ・フェネストラズ選手、#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraで昨シーズンシリーズチャンピオンの山下健太選手が相次いで2番手タイムを更新。
そのまま8号車がトップで終わるかと思われた次の瞬間、先月行われた公式テストから好調だった#100 RAYBRIG NSX-GTの牧野任祐選手が野尻選手のタイムを0.031秒上回る1’27.248というタイムを叩き出し、トップで公式練習を終えました。
果たしてこれが事実上の予選となるのか? 公式予選は19日9:30から行われる予定となっています。15:00スタートとなる決勝とあわせて非常に天候が気になる公式練習となりました。
(H@ty)
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