■ポルシェ・タイカンと「J1」プラットフォームを共有、充電ポートは2つ確認
アウディ初の4ドアEVクーペとなる「e-tron GT」市販型の最新プロトタイプを、これまでで最も鮮明に撮影しました。
前回はポルシェのテスト施設から出庫していましたが、今回のプロトタイプはインゴルシュタットにあるアウディ本社近くで捉えました。
鮮明に捉えた開発車両から、ほぼ生産の準備が整っている段階と言えそうです。スポーティなルーフラインながらコンセプトモデルより高さがあり、後部には十分なヘッドスペースが確保されている様子が伺えます。
ヘッドライトのグラフィックはコンセプトモデルに酷似していますが、2本のバーを装着したコーナーエアインテークや、デュアルセンサーを備えるセンターグリルなど、市販型で再設計されていることがわかります。
姉妹モデルとなるポルシェ・タイカンとは「J1」プラットフォームを共有するほか、バッテリー容量を採用する可能性もありそうです。また、プロトタイプにはタイカン同様に左右フロントフェンダーに充電ポートを確認することができます。
EVパワートレインは434kWhデュアルモーターを搭載。コンセプトモデルでは最高出力は582hpを発揮していましたが、市販型では若干パワーダウンされる可能性もありそうです。また、電子制御の4WDシステムと組み合わされ、0-100km/h加速は3.5秒、12秒で200km/hに到達し、最高速度は240km/h(電子制御)のパフォーマンスを発揮します。量産モデルが公開された後には、より強力なハイパーカーモデルの登場も噂されています。
90kWリチウムイオンバッテリーを搭載した場合、WLTPサイクルで248.5マイル(400km)の航続となり、800ボルトの急速充電では約20分で80%レベルまで充電が完了です。
市販型の世界デビューは2020年内が濃厚で、11月のL.A.モーターショーがコロナウィルスにより中止にならない限り、ワールドプレミアの場となるはずです。
(APOLLO)