■現在の911ターボおよびターボSには搭載されていないMTを搭載
レトロスタイルを持つ謎のポルシェ911が、ニュルブルクリンクに出現しました。
捉えたプロトタイプは「ターボ」のバリアントのようですが、リアデッキにダックテールスポイラーを装備しているほか、リアバンパーが厳重にカモフラージュされています。
「911ターボS」はすでにデビューしているため、違うモデルであることは間違いありません。また、以前捉えたダックテール911はスクエアタイプのクワッドエキゾーストパイプを装備していましたが、今回は円形のデュアルフィニッシャーです。
リアホイールアーチにエアインテークを装備している点からも、3.0リットルツインターボを搭載したモデルではなく、3.8リットル水平方向6気筒ツインターボチャージャー搭載モデルである可能性が高いと思われます。
その場合、最高出力640ps・最大トルク800Nmを発揮、0-100km/h加速は2.6秒のパフォーマンスが予想されます。興味深いのは、このプロトタイプはマニュアルトランスミッションが搭載されているらしいことで、現在の911ターボおよびターボSには搭載されていません。
このプロトタイプの車名を推測すると「カレラRS 2.7復刻モデル」「ターボRS」などが考えられますが、997世代限定の「911スポーツクラシック」後継モデルになる可能性が高いようです。
名前がなんであれ、固定されたダックテールスポイラーを備えた「ターボ」や「ターボS」はポルシェの歴史の中でも見たことがなく、限定モデルで発売された場合、かなりのプレミア価格が予想されるでしょう。
(APOLLO)