507PS/770Nmを誇る4.0L V8ツインスクロールターボを積むアウディSQ7、SQ8の価格をドイツで発表

■0-100km/h加速はわずか4.1秒

搭載される4.0L V8 TFSI(4.0 TFSI)ガソリンエンジンは、最高出力373kW(507PS)、最大トルク770Nmという圧倒的なスペックを誇り、フルサイズSUVであるSQ7、SQ8をパワフルに加速させます。

0-100km/h(62.1 mph)加速はわずか4.1秒で、80km/h-120km/h(49.7~74.6 mph)までの加速はわずか3.8秒だそう。

アウディ SQ8
アウディSQ8のエクステリア

ビターボと呼ぶV8エンジンには、気筒休止システムの「シリンダー・オン・デマンド(COD)」システムを搭載。低負荷域に4気筒を一時的に休止させ、燃費を向上。ツインスクロールターボチャージャーは背圧を下げてガス交換を最適化し、燃焼室の充填性を高めます。

ターボはシリンダーバンクの90度Vに配置され、ガスの通り道が短く、低回転域でも自然なレスポンスが得られるようになっているそうです。

アウディ SQ7 SQ8
V8 4.0 TFSI エンジン

また、2つのモード制御アクチュエーターによりV8サウンドがセッティングされるほか、アクティブエンジンマウントの振動コイルにより、逆位相の振動を発生させることでボディへの振動伝達を最小限に抑制。エンジンの振動と重なり、振動を大きく減らせるとしています。

アウディ SQ7
アウディSQ7のインパネ

トランスミッションは8速ティプトロニックで、駆動方式はAWDのquattro(クワトロ)。アダプティブエアサスペンションスポーツと四輪操舵を採用。後者は低速時に後輪を5度も逆方向(逆位相)に回転させることで、俊敏性を向上させ、旋回性を改善。

一方60km/h以上では、わずかに同じ方向に向け(同位相)、高速走行時や高速での方向転換時の安定性を向上させるとしています。

アウディ SQ8
アウディSQ8のリヤシート

さらに「アドバンスドサスペンションパッケージ」には、「eAWS(エレクトロメカニカル アクティブロールスタビライゼーション)」が含まれています。直進時には、モーターを介してスタビライザーを作動させるシステムにより、高いレベルの乗り心地を実現しているそう。

また、高速コーナリング時のロールを低減させ、必要に応じて後輪間のトルクをシフトさせるスポーツディファレンシャルも装備されています。ハンドリングは、さらにシャープで正確なものとなっています。

アウディ SQ8
アウディSQ8のインテリア

電子シャーシ・プラットフォーム(ECP)も搭載され、中央コントローラーによって快適性、オート、ダイナミック、効率性、オールロード、オフロード、個人の7つのドライバープロファイルから選択することが可能。

SQ7は20インチアルミホイールが標準装備され、オプションで22インチまで設定されます。SQ8では、21インチが標準、22インチと23インチがオプション設定されます。両モデルともに、フロントブレーキディスクは直径400mmで、ブラックのキャリパーにはスポーツSのバッジが配されています。

アウディSQ8
アウディ SQ8のリヤビュー

さらに、強力で耐久性に優れたカーボンファイバー製セラミックディスクをフロントアクスルとリヤアクスルに採用。ブレーキキャリパーはアントラサイトグレーにペイントされています。

なお、先述したように、2020年秋から欧州市場で発売される見込みで、日本での詳細は現時点で明らかにされていません。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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