見たことのないアウディが日本の一般道を走っていた!? 偶然見かけた発売前のテスト車両たち

●新型アウディA3とEVのe-tron。日本未発売だけど国内でテスト中

先日、とある街を歩いていたら見かけたクルマ。

日本で見かけた新型A3のテスト車両

アウディA1スポーツバックかと思ったけれど、なんだか違う。ひとまわり大きい感じがするし、フェンダーの造形も異なる。ということは……⁉

そう、新型「A3」でした。

正式発表されている本国仕様アウディA3の公式写真

新型A3はドイツでは発表されたものの、まだ日本では発表されていませんけどね。つまり、日本で公道テストをしている車両と思われます。

見かけた車両は右ハンドル。つまり、かなり日本仕様に近い試作車と思われます。

よく見ると、バンパーは標準タイプとは異なるのでスポーティ仕様の「S-Line」もしくは高性能モデルの「S3」かもしれません。それにしても、日本ではまだ発売前なのに偽装なしのすっぴんで走っているんですね。

この新型A3は本国でも今年3月に正式発表されたばかり。日本への導入は、早くて今年の秋くらいでしょうか。シャープな顔つきとフェンダーの張り出しのボリューム感が印象的でした。

このフロントバンパーは日本の公道で見かけた新型A3と同じデザインのようだ。こちらも本国の公式写真
新型A3本国仕様のリヤスタイル(公式写真)

ところでアウディと言えば、その前日にも日本で売っていないモデルを見かけました。

街に溶け込んでいるけれど、まだ日本では正式発売していないモデル「e-tron」

こちらは、電気自動車の「e-tron」。アウディ初の専用ボディを持つ市販EVで、前後にモーターを組み込んだAWD。システム最高出力は408ps・最大トルク664Nmという驚きのスペックから考えると、車重2.5トン弱という重量級とはいえ加速はかなりの力強さでしょう。

テスト車両は右ハンドル。ドアミラーはなぜか本国の広報写真と違ってカメラ式ではなく普通のタイプですね。

こちらは本国仕様のe-tron公式写真
e-tronのフロントデザイン。本国仕様公式写真

日本のアウディ公式ウェブサイトによると「日本発売は2020年中頃」とのこと。そろそろですかね。

(工藤貴宏)

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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