■大型バッテリーを搭載するため、中国市場限定のLWBモデルベースで開発
BMWは現在、新型「3シリーズ」のフルエレクトリック・バージョンを開発していますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
ミュンヘン郊外のBMWテスト施設に戻る途中にキャッチしたプロトタイプは、フロントマスク、およびドアハンドル以下をカモフラージュしており、デザイン詳細は明かされていません。
しかし、フロントドアに「Electric Test Vehicle」(電気テスト車両)のステッカーを貼り、右フロントフェンダーに充電ポートを装備。エキゾーストシステムがインストールされていないことからもEVモデルであることは確実と言えそうです。
EV版3シリーズは、大型バッテリーを搭載するため中国市場限定のロングホイールベース車両に基づいて開発。ヘッドライトやテールライト、コックピットなど通常の3シリーズとデザインを共有するとみられます。
一方、床下にバッテリーを配置するためドアは少し押し上げられ、フロントグリルは密閉される可能性が高く、フロントエンド、リアエンドはよりすっきりとしたエクステリアとなるでしょう。
EVパワーユニットは74kWhのバッテリーパックを装備、「iX3」と同じ最高出力286ps・最大トルク400Nmを発揮するリア電動eモーターを搭載し、WLTPテストサイクルでの航続距離は273マイル(440km)と予想されています。
BMWは2023年までに25台の電化モデルを設定すると発表。EV版3シリーズはその1台とみられ、最速で2020年内、あるいは2021年前半にも登場が期待されています。
(APOLLO)