新型ホンダ・シビック タイプRが、鈴鹿サーキットで歴代最速タイムを更新【動画】

■スポーツカー・オーナーの想いを代弁する最速タイム更新の更新!?

以前お伝えしたように、マイナーチェンジを受けたホンダ・シビック タイプRは、コロナ禍により生産に影響が出たため、2020年夏の発売予定が遅れるとアナウンスされています。

首を長くして待っているファンには悲しいお知らせではありますが、一方でホンダのお膝元・鈴鹿サーキットでFF最速タイムを更新したという、明るいニュースが入ってきました。

ホンダ シビックタイプR
鈴鹿サーキットで最速ラップタイムを更新した「シビック タイプR リミテッド・エディション」

この朗報は、ホンダが「CIVIC TYPE R Limited Edition(シビック タイプR リミテッド・エディション)」の最終的な性能評価のための走行テストが行われたもので、FFモデルで最速(ホンダ調べ・2020年7月現在)となる、2分23秒993(同社測定値)のラップタイムを記録したそうです。

FF最速タイムといえば、鈴鹿サーキットはもちろん、ニュルブルクリンク北コースでの最速タイム更新争いがあります。シビック タイプR、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツS、メガーヌ ルノー・スポール トロフィーRなどの面々がFF最速タイムを更新した!! という発表をしています。

もちろん、天候、気温、路面状態など同一条件下で最速タイムを競っているわけではありませんので、あくまで参考値ではあるものの、こうしたスポーツカーを語る際、オーナーにとっては欠かせないエピソードなのかもしれません。

●Limited Edition専用タイヤ&アルミホイールで走りを深化

鈴鹿サーキットでもシビック タイプRだけでなく、メガーヌ ルノー・スポール トロフィーRがテストとタイムアタックを行っています。

昨年11月にはメガーヌ ルノー・スポール トロフィーRが2分25秒454を記録したとルノー ジャポンが発表しています。さらに筑波サーキットでも1分3秒台を記録しています。

ホンダ シビックタイプR
シビック タイプR リミテッド・エディションのエクステリア

先述したように同一条件下ではないため、あくまで参考値ではあります。それでも、世界的な鈴鹿サーキット国際レーシングコースで2分23秒993という記録を叩き出した要因についてホンダは、

1.「Limited Edition」専用のBBS製20インチ鍛造アルミホイールを採用し、バネ下重量を軽量化
2.サーキットパフォーマンスに優れたハイグリップ20インチ専用タイヤ(ミシュラン パイロットスポーツ Cup2)を採用
3.アダプティブ・ダンパー・システムとEPSの専用セッティング

の3つ挙げています。

ホンダ シビックタイプR
シビック タイプR リミテッド・エディションのBBS製アルミホイール

シビック タイプRの開発責任者である柿沼秀樹氏は、

「エンジン冷却性能向上やブレーキディスク2ピース化により高温時のパフォーマンスをさらに高めた加速・減速性能、サスペンションブッシュやアダプティブ・ダンパー・システム制御のアップデートにより精緻さを増した操縦性能。
その上でLimited Editionでは、鍛造アルミホイールをはじめとするさらなる車体軽量化と、サーキットパフォーマンスに照準を合わせた専用タイヤで、軽さと速さを研ぎ澄ませました。
今回のモデルチェンジでは、Hondaモータースポーツ開発の要であるHRD Sakuraとタッグを組みながら速さを磨き上げ、世界屈指のサーキットと言われる鈴鹿サーキットで歴代タイプ R最速(CIVIC TYPE R Limited Editionでの記録)の足跡を刻みました。
ホンダの考える理想のスポーツカーにまた一歩近づくことができたと確信しています」

と自信のほどを披露しています。

なお、シビック タイプR生産は、ホンダオブザユー・ケー・マニュファクチュアリング・リミテッド(Honda of The U.K. Manufacturing Ltd.)で行われ、欧州と日本・北米を含む世界各国で販売される予定としています。

また、今回の鈴鹿サーキットでの最速タイム更新の朗報に加えて、タイムアタックの関連動画が2本公開されています。

(塚田勝弘)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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