■新型マーチ(マイクラ)、ジュークと同じモジュラープラットフォームの「CMF-B」を採用
ルノーは、欧州Bセグメントで販売台数ナンバー1を誇るルーテシア(欧州名:クリオ)の新型モデルを、2020年10月頃にリリースするとアナウンスしました。
2019年の東京モーターショーで披露された新型ルーテシアは、欧州で発売されている日産ジュークと同様に、新しいモジュラー「CMF-B(コモンモジュールファミリー)」プラットフォームを使って仕立てられています。
ローレンス・ヴァン・デン・アッカー コーポレートデザイン担当上級副社長は、
「ルノー ルーテシアは、ヨーロッパでは B セグメント販売台数ナンバー1であり、全モデル中2番目に売れているモデルです。そのため、第5世代となる新型ルノー ルーテシアは、我々にとって非常に重要なモデル。
第4世代のルーテシアのデザインは今でも魅了し続けているため、新しいモデルはそのDNAを維持しながらも、クールさとエレガントさをより洗練させました。インテリアは、革命とも呼べるほどのハイクオリティ、そして洗練度と機能が大幅に向上しました。新型ルノー ルーテシアは、史上最高のルーテシアです」
と自信を見せています。
現行ルーテシアはBセグメントの中ではワイドな全幅、低く構えたフォルムで登場しました。新型ルーテシアは、全長4050×全幅1798×全高1440mm、ホイールベースは2583mm(欧州値)。
現行型の全長4095×全幅1750×全高1445mm、ホイールベース:2600mmと比べると、日本仕様も全幅がさらにワイドになりそう。欧州では日本よりも全幅に対して寛容(コンパクト=全長が短い)なのかワイド化が進んでいますが、日本では駐車場の制約や狭い住宅街なども少なくないため、少し気になるところではあります。
一方で、洗練された内外装に加えて、新モジュラープラットフォームにより、走りや安全、パッケージングなど、全方位での進化も期待できるだけに、登場予定の10月が待ち遠しく感じます。
また、日本仕様の詳細はまだ明らかにされていませんが、ガソリン車に加えてルノーが開発した「E-TECHシステム」と呼ばれる2モーター式ハイブリッドも用意されていますから、日本仕様の詳細が気になります。
(文/塚田勝弘・東京モーターショーの写真/塚田勝弘)