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■国産旧車たちも草木ダムを目指す!
●日産をはじめとする国産旧車は幅広い年代が立ち寄った
ダムサンデー@草木には、輸入車に負けじと色とりどりな国産旧車たちも見受けられました。
イベントにおける国産旧車というとスカイラインやフェアレディZが花形ですが、これらはダムサンデーの会場では多数派ではありませんでした。今回は花形の日産車からスバル、三菱、スズキ、日野の各車を紹介しましょう。
●旧車人気の花形、日産車たち
旧車イベントでは数多くの台数が集まるため「見飽きた」という声を聞くことが多い日産車ですが、それだけ人気が高い証拠でもあります。
まず紹介するのは、新型が出るかもしれないと話題のフェアレディZです。こちらは初代S30の後期モデルS31で、ボディが補強された分、エンジンチューンに適したモデルです。オーバーフェンダーを付けてローダウンした姿が迫力です。
続いてはスカイラインです。旧車の中では3代目のC10型が人気です。こちらも3代目のGC10で6気筒モデルです。GT-Rエンブレムが付いていますが、エンジンルームを見ることができませんでした。
スカイラインはこの日も数台が参加していました。こちらは6代目になるR30時代のRSです。DOHCエンジンが復活したのに4気筒だからとGT-Rを名乗れなかったエピソードが有名です。マイナーチェンジ後の通称「鉄仮面」です。
スカイラインにGT-Rが復活するのはさらに後の8代目になってからでした。R32型は世界的に人気が盛り上がり、今ではプレミア価格で流通しています。このR32GT-Rは3年落ちで買ったオーナーが今まで乗り続けてきた個体で、ボンネットとバンパーを塗っただけで驚きの新車時塗装のままだそうです。
こちらのR32GT-Rはリップスポイラーやアルミホイールを変更していますが、ボディはノーマルのようです。追加メーターが外からでも見えます。
日産二大巨頭の次はチェリーです。プリンス陣営が開発した小型FF車として1970年に発売された初代E10型で、こちらはオーバーフェンダーやツインキャブレターによりチューニングされたX-1・Rです。
なんと最近になって1オーナーだった女性から譲り受けたそうで、程度も極上です。
日産車の最後は、シルビアの最終モデルとなったS15です。最近人気が急上昇しているS15ですが、こちらは非常に珍しいオープンモデルのバリエッタです。
●富士重工業時代のスバル車たち
続いてはスバルです。スバルといっても富士重工業時代のモデルが来場していましたが、今回はなんとスバル360を2台も見ることができました。1代目は「デメキン」と呼ばれる初期モデルです。
2台目はスバル360でも最終モデルのヤングSです。ライトカバーやダブルバブル形状となったルーフが特徴です。ツインキャブモデルのヤングSSもありました。
スバル車では大きく時代が流れ、初代インプレッサWRXが来場していました。なんとこのWRXは初年度である1992年式で、まだSTiやタイプRAといったモデルが出る前の初期モデルです。
●三菱、スズキ、日野の名車たち
三菱車は1台だけの参加で寂しかったのですが、ラリーのイメージを強く残した初代ギャラン、コルト・ギャランが参加していました。こちらはカラーリングやタイヤなど、まさにラリーの場から飛び出してきたようなスタイルです。
スズキもカプチーノが1台だけ撮影できました。他にも何台か来ていたのですが、すぐに帰ってしまうクルマが多かったのです。こちらはバンパーやスポイラー、ロールバーなどでモディファイされています。
そして最後は日野コンテッサです。今ではトラックやバスを生産している日野自動車ですが、過去には乗用車も生産していました。こちらのコンテッサ1300は最後の乗用車で、セダンとクーペがありました。
リヤをよく見ると普通のセダンではなく、クーペのエンジンを載せたスポーティグレードの1300Sでした。コンテッサ1300はセダンとクーペでチューン度が違うため、クーペの高性能さとセダンの安価さを併せ持つグレードとして、この1300Sが設定されたのです。
(増田満)