スカイラインやフェアレディZだけじゃない、スバル360の出目金も日野コンテッサも日本の旧車が集合!【ダムサンデー@草木 Vol.5】

■国産旧車たちも草木ダムを目指す!

●日産をはじめとする国産旧車は幅広い年代が立ち寄った

ダムサンデー@草木には、輸入車に負けじと色とりどりな国産旧車たちも見受けられました。

イベントにおける国産旧車というとスカイラインやフェアレディZが花形ですが、これらはダムサンデーの会場では多数派ではありませんでした。今回は花形の日産車からスバル、三菱、スズキ、日野の各車を紹介しましょう。

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ダムサンデー@草木の会場となる草木湖畔みかげ原展望地。

●旧車人気の花形、日産車たち

旧車イベントでは数多くの台数が集まるため「見飽きた」という声を聞くことが多い日産車ですが、それだけ人気が高い証拠でもあります。

まず紹介するのは、新型が出るかもしれないと話題のフェアレディZです。こちらは初代S30の後期モデルS31で、ボディが補強された分、エンジンチューンに適したモデルです。オーバーフェンダーを付けてローダウンした姿が迫力です。

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日産フェアレディZ。

続いてはスカイラインです。旧車の中では3代目のC10型が人気です。こちらも3代目のGC10で6気筒モデルです。GT-Rエンブレムが付いていますが、エンジンルームを見ることができませんでした。

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日産スカイライン。

スカイラインはこの日も数台が参加していました。こちらは6代目になるR30時代のRSです。DOHCエンジンが復活したのに4気筒だからとGT-Rを名乗れなかったエピソードが有名です。マイナーチェンジ後の通称「鉄仮面」です。

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日産スカイライン2000RS。

スカイラインにGT-Rが復活するのはさらに後の8代目になってからでした。R32型は世界的に人気が盛り上がり、今ではプレミア価格で流通しています。このR32GT-Rは3年落ちで買ったオーナーが今まで乗り続けてきた個体で、ボンネットとバンパーを塗っただけで驚きの新車時塗装のままだそうです。

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日産スカイライン2ドアスポーツクーペGT-R。

こちらのR32GT-Rはリップスポイラーやアルミホイールを変更していますが、ボディはノーマルのようです。追加メーターが外からでも見えます。

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日産スカイライン2ドアスポーツクーペGT-R。

日産二大巨頭の次はチェリーです。プリンス陣営が開発した小型FF車として1970年に発売された初代E10型で、こちらはオーバーフェンダーやツインキャブレターによりチューニングされたX-1・Rです。

なんと最近になって1オーナーだった女性から譲り受けたそうで、程度も極上です。

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日産チェリークーペ1200X-1・R。

日産車の最後は、シルビアの最終モデルとなったS15です。最近人気が急上昇しているS15ですが、こちらは非常に珍しいオープンモデルのバリエッタです。

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日産シルビア・バリエッタ。

●富士重工業時代のスバル車たち

続いてはスバルです。スバルといっても富士重工業時代のモデルが来場していましたが、今回はなんとスバル360を2台も見ることができました。1代目は「デメキン」と呼ばれる初期モデルです。

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スバル360。

2台目はスバル360でも最終モデルのヤングSです。ライトカバーやダブルバブル形状となったルーフが特徴です。ツインキャブモデルのヤングSSもありました。

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スバル360ヤングS。

スバル車では大きく時代が流れ、初代インプレッサWRXが来場していました。なんとこのWRXは初年度である1992年式で、まだSTiやタイプRAといったモデルが出る前の初期モデルです。

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スバル・インプレッサWRX。

●三菱、スズキ、日野の名車たち

三菱車は1台だけの参加で寂しかったのですが、ラリーのイメージを強く残した初代ギャラン、コルト・ギャランが参加していました。こちらはカラーリングやタイヤなど、まさにラリーの場から飛び出してきたようなスタイルです。

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三菱コルト・ギャラン。

スズキもカプチーノが1台だけ撮影できました。他にも何台か来ていたのですが、すぐに帰ってしまうクルマが多かったのです。こちらはバンパーやスポイラー、ロールバーなどでモディファイされています。

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スズキ・カプチーノ。

そして最後は日野コンテッサです。今ではトラックやバスを生産している日野自動車ですが、過去には乗用車も生産していました。こちらのコンテッサ1300は最後の乗用車で、セダンとクーペがありました。

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日野コンテッサ1300S。

リヤをよく見ると普通のセダンではなく、クーペのエンジンを載せたスポーティグレードの1300Sでした。コンテッサ1300はセダンとクーペでチューン度が違うため、クーペの高性能さとセダンの安価さを併せ持つグレードとして、この1300Sが設定されたのです。

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日野コンテッサ1300Sのリヤスタイル。

(増田満)

この記事の著者

増田満 近影

増田満

複数の自動車雑誌編集部を転々とした末、ノスタルジックヒーロー編集部で落ち着き旧車の世界にどっぷり浸かる。青春時代を過ごした1980年代への郷愁から80年代車専門誌も立ち上げ、ノスヒロは編集長まで務めたものの会社に馴染めず独立。
国産旧型車や古いバイクなどの情報を、雑誌やインターネットを通じて発信している。仕事だけでなく趣味でも古い車とバイクに触れる毎日で、車庫に籠り部品を磨いたり組み直していることに至福を感じている。
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