メルセデス・マイバッハ S クラスに10台限定の「Grand Edition」が登場【新車】

■ ファーストクラスパッケージ、designoレザーパッケージなどによる至高のサルーン

かつてエンジンを手がけていた「マイバッハ」は、1920年代から美しいスタイリング、圧倒的といえる高い質感で支持を集め、2002年には新生マイバッハが日本に上陸しました。

メルセデス・マイバッハ S クラス
メルセデス・マイバッハ S クラス「Grand Edition」のエクステリア

現在の「マイバッハ」は「メルセデス・マイバッハ S クラス」を名乗り、究極のプレステージサルーンと位置づけられています。そのマイバッハに10台限定という超レアな限定車「メルセデス・マイバッハ S クラス Grand Edition」が設定され、2020年6月26日から発売されました。

メルセデス・マイバッハ S クラス
メルセデス・マイバッハ S クラス「Grand Edition」のインテリア

ベース車は「メルセデス・マイバッハ S 560」、4WDの「560 4MATIC」。

カタログモデルではオプションになる4人乗り仕様、後席にクーラーボックスと折り畳み式テーブルを備えたファーストクラスパッケージの標準装備化をはじめ、ダイヤモンドステッチ入りルーフライナーが採用されています。

さらには各ピラーや乗降用ハンドルにまで上質なナッパレザーが配されていて、究極のプレステージサルーンにふさわしい仕立てになっています。

また、最新の安全装備も網羅されています。万一の際に、後席乗員のシートベルトによる負傷を軽減するべく、シートベルトからエアバッグが展開される「SRSベルトバッグ(後席)」装備することにより、安全性がさらに引き上げられています。

メルセデス・マイバッハ S クラス
「Grand Edition」にはファーストクラスパッケージが標準化される

ほかにも「メルセデス・マイバッハ S 560」には、前方最大15mの路面の詳細な凹凸をフロントガラス上部内側のステレオマルチパーパスカメラで捕捉し、前方の路面状況に応じて瞬時にサスペンションのダンピングを制御するマジックボディコントロールが搭載されています。

メルセデス・マイバッハ S クラス
メルセデス・マイバッハ S クラス「Grand Edition」のインパネ

これにより、ボディに伝わる衝撃を最小限にしてフラットで極上の乗り心地を提供するとしています。 加えてダイナミックカーブ機能も用意。こちらは約180km/hまで路面スキャンを行い、コーナリング時に、ライダーやスキーヤーのように車体を内側に傾ける(最大2.65°)ことで安定感があり、軽快なコーナリングを実現します。

メルセデス・マイバッハ S クラス
メルセデス・マイバッハ S クラス「Grand Edition」のシート

価格は両モデル共に2900万円。 ステアリング位置は「メルセデス・マイバッハ S 560 Grand Edition 」が右、4WDの「メルセデス・マイバッハ S 560 4MATIC Grand Edition 」が左。

ボディカラーは「オブシディアンブラック 」が4台、「クラシック グレー 」と「クラシック ブルー」が各2台、「コート ダジュール ブルーダーク 」「クラシック グリーン」が各1台となっています。

わずか10台限定で5色のボディカラーに台数が振り分けられており、通常のマイバッハS560にも塗られる「オブシディアンブラック」以外のカラーは「Grand Edition」専用色ですから、ほかの「Grand Edition」と「被る」ことはほとんどなさそうです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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