■「インスプリクション」にはオレフォス社製クリスタルシフトノブを採用
以前お伝えしたように、ボルボXC60、XC90に加わった「B5」は、48Vマイルドハイブリッドで、気筒休止システムも盛り込まれ、高効率化が図られています。
試乗したボルボXC60は、スムーズになったパワートレーンや洗練された乗り心地なども美点で、XC60の魅力を引き上げています。ここでは走り以外の「XC60 B5 AWD インスプリクション」の装備や魅力をピックアップしたいと思います。
試乗車のボディカラーは「クリスタルパールホワイト・ペイント(有償色:12万円)」。シートは「パーフォレーテッド・ファインナッパレザー」で、インテリアカラーは「アンバーチャコール/チャコール」が組み合わされています。
■先進装備、快適装備も充実。人気オプションの価格は?
ボディカラーのほかにも数多くのオプションも盛り込まれています。
「チルトアップ機構付電動パノラマ・ガラス・サンルーフ(21万円)」「パワーチャイルドロック(1万4000円)」「Bowers&Wilkinsプレミアムサウンド・オーディオシステム(1,100W、15スピーカー)サブウーファー付(33万円)」「電子制御式4輪エアサスペンション/ドライビングモード選択式FOUR-Cアクティブパフォーマンスシャシー(31万円)」を用意。
価格は車両本体価格が734万円で、上記オプション込みで、832万4000円になります。
そのほかの装備では、試乗車の「Inscription」にはスウェーデンのオレフォス社製クリスタルシフトノブが採用されているのがトピックス。シフトはバイワイヤ化され、軽い操作感になっていて、最初は慣れが少し必要になると思われるものの、スマートなシフト操作が可能になります。
また、ドライブモードとしてデフォルトになる「Comfort」モードをはじめ、「Eco」「Dynamic」「Off load」「Individual 」モードを用意。
「オフロード」モードは、20km/h以下で作動し、ESC制御式のデフロック機能、 急坂降坂時には、ヒルディセントコントロールが自動的に作動するほか、コンフォートモードよりも車高が40mm高くなります(エアサスペンション装着車)。
さらに、FFベースのAWDは第5世代となるアクティブオンデマンド式で、必要に応じてエンジン出力の最大50%が後輪に配分されます。また、静止状態時は、加速時に要求される最大トラクションに備えて、AWD状態になっているそう。
居住性や積載性は純ガソリンやディーゼルエンジンと遜色なく、大人4人がゆったり座れるキャビン、そしてエアサスペンション車は、積載時に車高を下げることが可能など、ミドルサイズSUVとしてまったく不足を感じさせない装備や積載性を備えています。
もちろん「インテリセーフ」と呼ばれる先進安全装備は網羅されていて、8ウェイパワーシート、ベンチレーション、リラクゼーション機能、前後シートヒーターなども完備されています。
(文/塚田勝弘 写真/井上 誠)