新型メルセデス・ベンツGLBはトヨタRAV4よりも少し長いボディに3列シートで日本上陸!【新車】

■日本仕様は、3列シート車が上陸

インテリアは現行Aクラス以降の流れを汲むデザインで、新型GLAと同様にモダンな仕立て。このGLBでは、助手席前のダッシュボード中央部やセンターコンソールのスイッチなどに、力強さを表現したというアルミニウム調チューブのデザインが施されています。 また、標準仕様のシートバック中央部に、斜めに走るステッチでひし形状の模様を作り出すシートを採用。力強さだけではなく、ラグジュアリーなムードも演出されています。

メルセデス・ベンツ GLB
新型メルセデス・ベンツGLBのインパネ。GLAと基本的なデザインは同じだが、加飾などディテールは異なる

導入時のエンジンは2タイプで、FFの「GLB 200 d」には新型GLAと同じ「OM654q」型の2.0L直列4気筒ディーゼルターボが搭載され、最高出力150PS(110kW)、最大トルク320Nmの数値も同じ。

メルセデス・ベンツ GLB
新型GLBの2列目、3列目シート

また、「GLB 250 4MATIC スポーツ」には2.0L直列4気筒ガソリンターボ「M260」型が積まれ、こちらは最高出力224PS(165kW)、最大トルク350Nmというアウトプットになっています。なお、4WDは新型GLAと同じシステムで、ドライブモードにより前後トルク配分が変わります。「ECO/コンフォート」では「80:20」、「スポーツ」では「70:30」になり、悪路走行時には、四輪駆動クラッチがセンターデフのように作動し、基本トルク配分は「50:50」になるそう。なお、GLBの最低地上高は、新型GLAと同様200mmとなっていて、悪路や街中での段差でも安心して走破できるはず。

メルセデス・ベンツ GLB
日本仕様は2列5人乗りではなく、3列7人乗りが導入されている

気になるのは3列シートの広さとアレンジでしょう。セカンドシートはGLAと同じく140mmのスライドが可能(6:4分割式スライド)。

メルセデス・ベンツ GLB
メルセデス・ベンツGLBのサードシート

また、バックレストは8段階で角度調整ができます。サードシートは、2列目シートのバックレストにあるロック解除レバーを操作することで、2列目シートが前に倒れてスライドし、ワンタッチで乗り降りできます。また、3列目シートを使わない場合は、すっかりと格納できます。

メルセデス・ベンツ GLB
メルセデス・ベンツGLBのラゲッジスペース。2列目、3列目を倒せば広大な積載スペースが出現する

そのほか、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」やテレマティクスサービス、先進安全装備も標準化されていて、最新のメルセデス・ベンツモデルに相応しい充実機能が享受できます。

メルセデス・ベンツ GLB
3列シートまで使うと荷室奥行きがミニマムになるのは仕方ないところ。3列目を格納すれば実用性は高そう

価格は「GLB 200 d」が512万円、「GLB 250 4MATIC スポーツ」が696万円です。新型メルセデス・ベンツGLBは、ミニバンはスタイリング的に好みではないけれど、イザという時に7人乗れる3列シート車が欲しいというニーズを満たすSUVとして日本に導入されます。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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