メルセデス・ベンツがNVIDIAと自動運転技術を共同開発。2024年より市販車に搭載

■YouTubeを使って公開プレゼンテーション。レベル3のドアtoドア自動運転を目指す

日本時間の2020年6月23日夜、メルセデス・ベンツと自動運転に欠かせないGPU大手NVIDIAが共同でオンラインプレゼンテーションを開催しました。

オンラインプレゼンテーションに登壇したのは、NVIDIA CEOのジェン・スン・ファン氏と、メルセデス・ベンツCEOのオーラ・ケレニウス氏。動画タイトルが「Joint Announcement」となっていることからもわかるように、両社が手を結ぶという内容です。

オンラインプレゼンテーションの様子
オンラインプレゼンテーションに登壇したのはNVIDIA CEOのジェン・スン・ファン氏(右)と、メルセデス・ベンツCEOのオーラ・ケレニウス氏(左)
メルセデスコンセプトカー
ソフトウェアのアップデートにより自動運転をレベルアップさせることも視野に入れている

自動車の最新テクノロジーをウォッチしている人ならご存知のように、NVIDIAの開発するGPUの演算能力は自動運転に欠かせないAIの性能を引き上げるのに欠かせないといわれています。

今回の発表は、プレミアムブランドであり、自動車テクノロジーをリードするメルセデス・ベンツがNVIDIAと手を結び、自動運転に関する車載コンピューティングシステムとAIコンピューティングのアーキテクチャを共同開発するという内容でした。

単にGPUを提供するというものではなく、かなり踏み込んだ協力内容となっています。

メルセデスとエヌビディア
メルセデスとNVIDIAは共同で自動運転コンピューティングのアーキテクチャを開発する予定

具体的には、NVIDIAとメルセデス・ベンツは、SAEが定める自動運転レベルでいうレベル2とレベル3、自動駐車機能(レベル4まで)までカバーする自動運転アプリケーションを共同で開発するといいます。

目標としては、ナビのルート設定に従い、ドアtoドアで移動できる自動運転といいますから、すなわち一般道からスタートし高速道路を経て、ふたたび一般道に降りて目的地の到着するというレベルの自動運転を目指しているということです。

メルセデスコンセプトカー
2024年以降に登場する次世代メルセデスにはNVIDIAと共同開発した自動運転システムが搭載される

しかもそれは遠い将来の話ではありません。NVIDIAとメルセデス・ベンツが共同開発する自動運転アーキテクチャは、2024年以降に登場する次世代メルセデス・ベンツ車の全車両に展開されるといいます。

さらに、自動運転機能をOTA(Over The Air)でアップグレードできるようにすることも発表されました。一般道でのハンズオフ自動運転は、もう目の前といえるのです。

メルセデスコンセプトカー
ナビのルートに従い、ドアtoドアでの自動運転を目指す。つまり高速道路限定ではなく一般道での自動運転も可能にする

NVIDIA CEOのジェン・スン・ファン氏は

「メルセデス・ベンツと協力できることを嬉しく思います。イノベーションの長い実績と強力な技術関係を考えると、これは私たちにとって完璧なパートナーです。NVIDIA DRIVEシステムを搭載した将来のすべてのメルセデス・ベンツには、AIとソフトウェアエンジニアの専門家チームが、その寿命を通じて車を継続的に開発、改良、および強化する予定です」

と述べました。

また、メルセデス・ベンツCEOのオーラ・ケレニウス氏は

「NVIDIAとの協力関係を拡大できることを嬉しく思います。NVIDIAのAIコンピューティングアーキテクチャは、自動運転への道のりを効率化するのに役立ちます。これらの新機能により、安全性が向上し、価値が高まり、すべてのメルセデス・ベンツの顧客にとって所有の喜び(the joy of ownership)が広がります」

とコメントしています。

プレミアムブランドらしく、自動運転時代になってもシェアリングではなく、所有を前提に”オーナーシップ”を重視するというメルセデスの次世代モデル。自動運転時代のプレミアムブランドが、どのようなニューモデルを生み出すのかも気になるところといえそうです。

(山本晋也)

『メルセデス・ベンツ』の最新記事
メルセデス・ベンツEクラス
新型メルセデス・ベンツ EクラスのAR(拡張現実)ナビの完成度は?
ベンツGLB イメージ
GLAの全長を伸ばし7名定員とした高ユーティリティモデル 【メルセデス・ベンツGLB 250 4マチック スポーツ試乗】
安心して乗れるメルセデス最小のSUV 【メルセデス・ベンツGLA 200d 4マチック AMGライン試乗】
この記事もよく読まれています

あなたにおすすめの記事