日産が最大4か月支払いを先延ばしできる「乗ってからペイメント」を開始

■コロナ禍により、今すぐの支払いを先延ばしできる新プラン

誤解を恐れずにいうと、自動車メーカーの顧客は我々エンドユーザーではなく、販売会社(販社)である場合があります。もちろん、メーカー直営や子会社というケースもあります。

販売形式はどうであれ、メーカーも販売会社も利益を確定する必要があります。

日産自動車 乗ってからペイメント
日産自動車の「乗ってからペイメント」の支払いイメージ

しかし新型コロナウィルスにより、購入でもローン(残価設定ローン)でも、あるいは他社が顧客になるリースでも「新車が動かない」ことには話になりません。

そんな中、日産自動車は、日産車を購入する顧客が支払い開始を最大4か月先延ばしできる金融商品である「乗ってからペイメント」の運用を開始したとアナウンスしました。

■新型コロナウィルスでクルマ移動のニーズは高い

新型コロナウイルス感染症の影響により自家用車への潜在ニーズは高いと思われますが、日産もプライベートな移動空間としてクルマを利用する方が増えていると分析。なお、国内旅行でもクルマでの移動ニーズは高いという調査結果も出ているようです。

日産 新型ローグ
間もなく発表される日産のコンパクトSUVである新型ローグ(写真は海外仕様)

こうした、新車購入を検討したいというニーズに対して、不透明な経済状況を理由に購入を見合わせる人もいるそう。今冬のボーナス支給額が大きく減るのでは? という一部報道もあります。

今回、導入が開始された「乗ってからペイメント」は、日産フィナンシャルサービスがクルマの購入をサポートするための金融商品「ニッサン オートクレジット」の一種。

日産フィナンシャルサービスが提供する「ニッサン オートクレジット」は、予算や計画に合わせて、「均等払い」「ボーナス併用払い」「Jプラン」「フリープラン」の4プランから選択することができます。

「乗ってからペイメント」は、ライフプランに合わせて支払額および支払い期間を自由に設定できるフリータイプのプログラムになります。

「乗ってからペイメント」を利用すると、支払い開始を最大4か月先延ばししながらも、契約直後からクルマを利用することができます。最初の4か月間は、支払いが発生せず、購入5か月目より支払いが始まります。クルマは必要だけれど、もう少しだけ支払いを先延ばしにできれば、という方に最適なクルマ購入プランといえます。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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