■ライバルのスズキ・ハスラーとの一騎打ちは必至!?
以前から予告されていたとおり、ダイハツ・タフトが6月(2020年6月10日)に発表されました。
価格はNAの「X」2WDが135万3000円、4WDが147万9500円。同じくNAの「G」2WDが148万5000円、4WDが161万1500円。そして、「G ターボ」の2WDが160万6000円、4WDが173万2500円です。
車名どおりのタフさが表現された水平基調のエクステリアは、2ボックスの箱型を樹脂性のアーチモールなどが力強く演出。リフト感が醸し出す前後バンパー、分厚いボディと太いセンターピラーも無骨な印象を強調しています。足元も力強いムードが漂い、外径サイズは、軽乗用車最大(FF)となる大径タイヤにより力強さを高めています。
さらにフルLEDヘッドランプの採用や、そのヘッドランプと統一感のあるリヤコンビランプなど、エクステリアの調和も図られていて、ギヤ(道具)感あふれる外観が最大の魅力でしょう。
■ボディカラーの特徴は3色の「アースカラー」
ボディカラーは、自然界にあるものをイメージした新色「アースカラー」3色が特徴。
汚れても様になるスモーキーな「レイクブルーメタリック」、力強い個性を演出する「フォレストカーキメタリック」、多様なレジャーシーンに映える「サンドベージュメタリック」を用意。そのほか「レモンスカッシュクリスタルメタリック」「スプラッシュブルーメタリック」「ブラックマイカメタリック」など、全9色が設定されています。
インテリア最大の特徴が、全車標準装備の大きなガラスルーフ「スカイフィールトップ」で、圧倒的な開放感をもたらします。紫外線対策に加えて、車内温度の上昇も抑えるスーパーUV&IRカットガラスも用意されています。
また、多彩なシートアレンジによる積載性の高さも美点。「フレキシブルスペース」と呼ぶ荷室は、後席背もたれを前倒しするとフラットになり、ドアパネルとの隙間もなくなることから、小さな物が落ちるのを防ぐ工夫も盛り込まれています。
さらに、フレキシブルボードは下段、上段、立てかけが可能で、日常ユースからキャンプなどのレジャーまで対応します。
SUVとしての高い機動性も確保されています。大径タイヤに加えて最低地上高は190mmもあり、アプローチアングル(27°)、ディパーチャーアングル(58°)により、林道などの未舗装路でも安心して走破できそう。
さらに、ぬかるんだ道や凸凹の多い悪路でタイヤが空転すると、空転した車輪に制動力を掛けることで空転を抑制し、もう片輪に駆動力を伝えることで脱出しやすい「グリップサポート制御」も用意。
スマートアシスト(スマアシ)も進化しています。約3年半ぶりにステレオカメラが一新されると共に、イメージセンサーの変更によって撮像性能を向上することで、夜間歩行者へ対応が図られています。さらに、カメラ認識処理変更により検知性能向上も果たしているそう。
ほかにも、ダイハツ初となる電動パーキングブレーキが全車に搭載され、停車保持機能が加わった全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールも用意されています。
車載インフォテイメントも充実しています。新搭載になる9インチスマホ連携ディスプレイオーディオに加えて、6.8インチスマホ連携ディスプレイオーディオをメーカーオプション設定。従来の「SmartDeviceLink」「Apple CarPlay」に加えて、「AndroidAuto」にも対応しています。
販売面ではスズキ・ハスラーとの一騎打ちになると思われるダイハツ・タフトは、レジャーだけでなく、日常使いでも使い勝手がよさそうですから、N-BOXやタントなどのほかの軽自動車も含めて購入を検討する人もいるかもしれません。
使い勝手の高さだけでなく、安全装備の充実ぶりからも、今後、軽自動車販売ランキングの上位に顔を出す1台になりそうです。
(塚田勝弘)