3密を避けて近場のアウトドアレジャーでリフレッシュ。手軽に使えるRVパークとは?

●コロナが落ち着いたら車中泊でお出かけを! 快適な車中泊で旅行気分を盛り上げよう

多くの地域で緊急事態宣言が解除され、休業要請の解除も広がってきました。また、3密を避けた「新しい生活様式」が提唱され、日常生活も少しずつ変化をしながら自粛一辺倒ではなく、気を付けながら外出を楽しむ流れが生まれつつあります。

今回は、3密を避けながら楽しめるアウトドアレジャーを、クルマを使ってより楽しくできる施設「RVパーク」をご紹介していきます。

「より安全・安心・快適なくるま旅」を提供してくれるRVパーク(写真はイメージです)

・RVパークって一体なに?

あまり耳馴染みのない「RVパーク」という施設ですが、これは一体どのような場所なのでしょうか。

RVパークとは「より安全・安心・快適なくるま旅」をキャンピングカーオーナーをはじめとする車中泊ファンに提供する場所とされています。基本的には、車中泊を公認された駐車場というイメージの場所です。

キャンプ場とは異なり、クルマを置いて、クルマの中で寝泊まりするための場所なので、車外での調理や焚火などを起こすことはできません。

RVパークは、日本RV協会が認定をしており、認定基準は以下の通りです。

1.ゆったりとした駐車スペースで、一週間くらいの滞在が可能
2.24時間利用が可能なトイレ
3.100V電源が使用可能
4.入浴施設が近隣にあることが望ましい
5.ゴミ処理が可能
6.入退場制限が緩やかで予約が必須ではないこと

これらの条件を満たした施設を「RVパーク」として認定し、車中泊での利用を勧めています。

一般的に車中泊をする場所というと「道の駅」が思い浮かびますが、最近では利用者のマナー違反などから、車中泊を禁止する道の駅も増えてきています。また、24時間営業しているような遊興施設・商業施設などの駐車場でも、もちろん車中泊は禁止されています。

車中泊をする場合には、公式に認められているRVパークを利用するのが、安全面や快適性、そしてマナーの面からも適していると言えるでしょう。

・どのようにして利用する? 料金は?

まずは、近くのRVパークがどこにあるのかを調べる必要があります。RVパークは、「くるま旅」のサイトにRVパーク施設一覧が載っていますので、こちらから調べてみましょう。

利用方法は簡単です。ほとんどのRVパークは予約不要で利用することができます。一部予約が必要な場所もあるので、インターネットで事前にチェックしましょう。

現地に到着したら受付を行い、料金の支払いや施設の利用方法などについて説明を受けます。広めの駐車スペースが用意されており、自分のスペース内であれば、車外にイスやテーブルなどを出すことも可能です。

ただし前述のとおり、車外での調理や火気の使用や発電機の使用は厳禁となります。キャンピングカーでの利用を最大限に快適にする施設ですが、もちろんキャンピングカー以外での利用も可能です。

電源スポット
駐車スペース兼宿泊スペースには、電源供給ができる、電源スポットが設置されていることが多く、キャンピングカーでの宿泊を快適にする設備があります。

利用料金は施設により上下はしますが、概ね一台あたり一泊2000円前後となっています。チェックインやチェックアウトの時間は、明確に定められた施設と特に定めのない施設が混在します。利用するRVパークがどちらに属するのかを確認してから利用するようにしましょう。

・実際のRVパークはどういう場所か

実際の施設の雰囲気はどのような感じなのか、今回は宮城県仙台市にある「RVパーク スパ泉ヶ岳」に行ってきました。

宮城県の中心都市である仙台市というと都市のイメージが強いですが、自然環境も豊かな場所です。多くの山々がありますが、中でも登山などのアウトドアレジャーを楽しめる、人気の泉ヶ岳にあるRVパークです。

駐車場
スパ泉ヶ岳の広い駐車場の一角に、RVパークが設置されています。

利用可能台数は8台、それぞれの場所にはウッドデッキが設置されており、車外でも様々な形でリラックスできる空間となっています。こちらの利用料金は、1台あたり一泊2000円で、電源使用料を含んでいます。

RVパーク
イスやテーブルなどを置いて、くつろぎのスペースを作ることができる、ウッドデッキが備え付けてあり、様々な使い方ができるRVパークです。

一台ごとのスペースは広くとられており、隣のクルマと接近する状況ではないため、ゆっくりと過ごすことができそうです。プライバシーの面でも、広いスペースが与えられているRVパークは優れています。

周囲は大自然に満ちていて、自然の中での心地よい静寂が、リラックスできるスペースと雰囲気を与えてくれます。

・入浴施設があるので、快適な車中泊ができる

車中泊の時に困るのがトイレとお風呂の問題です。RVパークではこの2つの問題もしっかりと解決してくれます。

RVパーク内にはトイレが完備してあり、入浴施設もパーク内に併設されていたり近隣に準備されているため、お風呂に入ってから就寝することができます。中には温泉施設が併設されているRVパークもあり、長旅の疲れを癒すことができるでしょう。

入浴施設に関しては、別途利用料金(500円~1000円程度)がかかる施設が多いです。

スパ泉ヶ岳
RVパーク スパ泉ヶ岳に併設されている温泉施設です。このように、入浴施設が併設、隣接されているのがRVパークの良いところです。

また、入浴施設にこだわって車中泊をしたいという場合には「湯YOUパーク」という施設も展開されています。

これは「くるま旅クラブ会員」限定のサービスとなりますが、温泉宿泊施設の駐車場で車中泊をしながら、ゆっくりと温泉を楽しむものとなっています。くるま旅クラブの会員になる必要があるのと、利用したい施設の駐車場に空きがあることが条件となります。一般宿泊客で駐車場がいっぱいの場合には利用できないので注意が必要です。

・まとめ

車中泊での旅は、安全性や衛生面、そして場所の確保といった様々な問題があり、一般的にはハードルの高い宿泊方法と思われているかもしれません。RVパークは、そういった不安をなくし、車中泊に特化した専用施設を構えることで、幅広いユーザーの車中泊をサポートしてくれます。

コロナ自粛が落ち着いたら、RVパークを利用した車中泊レジャーを楽しんでみてはいかがでしょう。

(文:佐々木 亘)

【関連リンク】

RVパークパートナー一覧|くるま旅公式WEBサイト
https://www.kurumatabi.com/rvpark/list.html

この記事の著者

佐々木亘 近影

佐々木亘

大学卒業後、銀行員になるも3年で退職し、大好きだった車の世界へ足を踏み入れました。自動車ディーラー営業マンへ転職し、レクサス・セールスコンサルタントとして自動車販売の現場に7年間従事します。
現在はフリーライターとして独立し、金融業と自動車ディーラーでの経験を活かして活動中です。車にまつわる金融・保険・法規などの、小難しいテーマを噛み砕き、わかりやすい情報へと変換して発信することを心がけています。常にエンドユーザーの目線に立った、役立つ情報を届けていきたいと思います。
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