■静粛性が高く振動の少ない救急車は患者や隊員の負担軽減にも
いきなり私事で恐縮ですが、私の父親は東京消防庁で救急救命士として長年働いてきました。消防・救急などのお仕事は、父が現役の時から少数派でありながらも女性が活躍していた話を聞いています。しかし、ご想像の通り厳しい職務であり男性が中心の職場というのが現状で、結婚後に育児などのため退職する人も少なくないといいます。また、東京消防庁管内での異動も定期的にあり、保育園や学校などの関係からも育児との両立も容易ではないと想像できます。
そして、現在の東京消防庁には、平日の昼間限定で活躍する「デイタイム救急隊」があるそうです。これは、2019年5月、東京消防庁の働き方改革の一環として、平日の日中にのみ運用される救急隊として池袋消防署に発隊されたもの。女性の活躍の場を維持するのはもちろん、女性の怪我人などによっては、女性の救急隊の方が話をしやすいなどの配慮もあるようです。