■MAZDA2に続き、前席に新世代のシート技術を採用
マツダCX-3は、全長4275×全幅1765×全高1550mmで全幅により3ナンバー枠になるものの、5.3mという最小回転半径による小回り性能や、1550mm以下の機械式立体駐車場に入庫できるなどの駐車のしやすさが特徴です。
さらに、デミオの荷室容量280Lに対し、350L(サブトランク含む/BOSEレス仕様)というラゲッジ容量もプラスアルファの積載性をもたらしています。
そのCX-3が2020年5月18日に商品改良を受け、6月4日に発売されます。
同時に、追加された1.5Lガソリン車も含めて、CX-3にマツダ100周年記念の特別記念車が設定されています。
■マツダコネクトが「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応
今回の一部改良では、MAZDA2(以前のデミオ)に続いて、1.5Lガソリンエンジンの追加がトピックス。
街中中心であれば必要十分な1.5Lガソリンエンジン車が加わり、さらに力強い加速が得られる2.0Lガソリンや、低回転域から分厚いトルクによりパワフルな走りが魅力の1.8Lディーゼルと、3つのエンジンが揃ったことになります。
なお、新設定された1.5Lガソリンエンジン車は、1210kgという車両重量で、MAZDA2は1060kg。大人2人分超の重量増となっていますが、1〜2人程度の乗車が多いのなら動力性能に不満は出ないはず。筆者は、子ども2人を含めた4人家族のデミオ(1.5Lガソリン/MT)に乗っています。高速道路を使ったロングドライブでも普通に走る分には十分と感じています。
CX-3に話を戻すと、デミオからMAZDA2になった時に採用された新世代のシート技術がCX-3にも使われています。こちらは前席背もたれの素材を変更することで、骨盤を立てて脊柱が自然なS字カーブを維持できるシートで、ロングドライブでもより疲れを誘わない設計になっています。
さらに、マツダコネクトが「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応したことで、スマホ連携機能が充実化されたのも朗報。
ボディカラーでは、CX-3の先鋭的なエクステリアデザインをさらに際立たせる「ポリメタルグレーメタリック」を追加。光が当たるとボディの金属感が際立ち、リフレクションが強調されるカラーで、陰の部分はソリッド感が強調されるカラーです。
先進安全装備の充実化も図られています。全車に先進安全技術の「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」が標準装備され、全グレードが「サポカーS・ワイド」に該当し、全機種サポカー補助金の対象になります。
こちらは、満65歳以上の高齢運転者を対象とした「安全運転サポート車普及促進事業費補助金」と、満65歳以上の高齢運転者を雇用する事業者を対象とした「安全運転サポート車普及促進に係る自動車事故対策費補助金」のことです。
また、同時設定された「100周年特別記念車」は、新規設定の1.5Lガソリンエンジン車「15S Touring」がベースになるほか、2.0Lガソリン、1.8Lディーゼルエンジン車にも設定されます。
主な特別装備は、スムースレザーのシート(シートカラーはレッド)、フロアマット(創立100周年記念バッジ付き)、ヘッドレスト(創立100周年スペシャルロゴ刻印)、フロアカーペット(バーガンディ)、キーフォブ(創立100周年スペシャルロゴ刻印&100周年専用化粧箱入り)、センターホイールキャップ(創立100周年スペシャルロゴ付)、創立100周年記念バッジ(フロントフェンダー部)。
ボディカラーは、「スノーフレイクホワイトパールマイカ」になります。100周年記念車は、上質な内・外装が魅力で、ほかのCX-3とも差別化が図れますし、小さな高級SUVといえる特別装備が並んでいます。
マツダCX-3カタログモデルの価格帯は、189万2000円〜316万2800円。CX-3の100周年特別記念車は、265万3000円〜341万5800円です。なお、「100周年特別記念車」の発売は2020年7月下旬からで、受注締切は2021年3月末日までとなっています。
(塚田勝弘)