■3カ所に設置できるフレキシブルボードで、背の高い荷物から多くの荷物まで積載できる
以前お伝えしたように、スズキ・ハスラーとの一騎打ちになりそうなのが、2020年6月発売予定とされているダイハツTAFT(タフト)です。
初代からスマッシュヒットを飛ばしたスズキ・ハスラーの対抗馬であることは間違いないでしょう。
しかし、ダイハツには、1974年から84年まで発売された初代タフトという元祖がありました。こちらは、ラダーフレームに、リーフリジッドを組み合わせた本格4WDで、スズキ・ジムニーのライバルといえる存在でした。
なお、初代タフトは、フルモデルチェンジで、ダイハツ・ラガーにバトンを譲っています。
東京オートサロン2020で話題を集めた「TAFT」コンセプトは、全長3395×全幅1475×全高1630mm、タイヤサイズは165/65R15と発表されています。
6月発売の市販仕様も同じサイズで、最低地上高は190mmとクロスオーバーSUVでありながらもアウトドアレジャーで使い倒せるクリアランスは確保されています。2代目にスイッチしたスズキ・ハスラーは、全長3395×全幅1475×全高1680mm、最低地上高は180mm、タイヤサイズは165/60R15。
●気になるラゲッジスペース、後席の使い勝手は?
新型ダイハツ・タフトの方が最低地上高が10mm高く、全高は50mmも高いため、前後席のヘッドクリアランスをはじめ、荷室高などの優位点がありそう。一方で、重心高が高くなることで、ハスラーと比べた際の走りがどういった影響があるか気になるところ。
ダイハツは、ウェイクで軽自動車のハイルーフ化という点では限界近くまでチャレンジしていますから、そうしたノウハウも活かされているのでしょうか。
すでにティザーページが公開されているダイハツ・タフト。気になる使い勝手から見ていきましょう。
ラゲッジは、「フレキシブルスペース」を謳い、フレキシブルボードは上下2段、さらに後席背面に立てかけられます。下段モードにすれば、スーツケースやベビーカーなどの背の高い荷物も積載可能。開口部下部と床面の間に段差(深さ)が生じるため、その深さを活かせるのと、テールゲートを開けた際に荷物が転がり落ちるのも防げそうです。
フレキシブルボードを取り外し、後席背面に設置すればさらに高い荷物の積載も可能。フレキシブルボードにはフックが2カ所設けられていて、エコバッグなどが掛けられます。
さらに、後席の背もたれを前倒しして、フレキシブルボードを上段に設置すれば、完全フラットスペースになり、キャンプ道具などの多くの荷物も積載できます。シートバックには汚れにくい加工が施されていますから、アウトドア派はもちろん、日常使いでも汚れを気にせず使えそう。
さらに、荷物を積む際は、後席頭上にルーフレールも配置されていますから、アクセサリーなどでルーフボックスなども用意されるのではないでしょうか。
なお、後席はシンプルに背もたれを前倒しする5:5分割可倒式のシングルフォールドダウン式。コンセプトカーにはスライド機構は備わっていませんでしたので、市販車も前後スライドはしないかもしれません。
一方、セパレート式の前席は、厚みのある背もたれ・クッションに加えて、適度なサイドサポート性も備えていそうなので、ロングドライブでも活躍してくれそうです。
(塚田勝弘)
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【関連リンク】
ダイハツTAFTティザーページ
https://www.daihatsu.co.jp/lineup/taft/special/