話題沸騰ヤリスクロス、けれど普通のヤリスをヤリスクロスに変えるキットが既に発売中だった!その中身は?

●待望の世界初公開。でも一部地域ではすでに発売されていた!?

突然の世界初公開でホットな話題となっている「ヤリスクロス」。「ヤリス」をベースにしたトヨタのコンパクトクロスオーバーSUVです。

世界初公開された欧州仕様のヤリスクロス

車体はヤリスに対して最低地上高を30mmアップしているだけでなく、アッパーボディそのものがヤリスとは全くの別設計。全長が240mm伸び、後席と荷室が拡大。ヤリスより実用性が高まっているのも注目すべきポイントでしょう。

ところで、「ヤリスクロス」には先輩がいることをご存知でしょうか。しかも同姓同名。それが、このクルマです!

すでに発売中。タイのヤリスクロス

間違いなくヤリスクロスでしょ! 絶賛発売中のクロスオーバーSUVで、しかも正真正銘のトヨタ車ですよ。

こちらが実車

このクルマの正体はなんなのか? 実は、アジアや南米などで展開している「ヤリス」をベースにしたクロスオーバーSUV。

何を隠そう「ヤリス」は北米向けの「マツダ2」をベースとした車両など世界各地でいくつかのタイプがあり、アジアや南米などではひとまわり大きなタイプが発売されていたのでした。その派生モデルとして「ヤリスクロス」が用意されているのです。

ヤリスクロスのリヤスタイル

タイで販売されているヤリスクロスのボディサイズは全長4145mm×全幅1730mmで、新たに欧州向けとしたヤリスクロス(4180×1765mm)に比べると少しコンパクト。ただし、普通のヤリスに対する車体のリフトアップ幅は30mmとどちらも共通です。

専用サスペンションで30mmリフトアップ

このヤリスクロスは、ヤリスへ純正アクセサリーパッケージを装着して作るもの。ベースのヤリス自体は現地価格53万9000バーツから64万9000バーツ(約180万円~216万円)。

マットブラック仕上げのルーフ、車両周囲のスカート、16インチタイヤ&ホイール、ホイールアーチ、30mm車高アップのスプリング&ダンパーなどで構成されるキットは3万5000バーツ(約11万6000円)で購入可能です(取り付け費は別途必要)。キットは内容が充実する割にかなり安いですね。

タイ仕様は日本と同様に右ハンドルなので、興味がある人は日本へ輸入して乗ってみてはいかが?

(工藤貴宏)

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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